姉が肝臓ガンだと分かってから・・・

 


私達・・姉以下の妹弟たちの何気ない言葉が
真実になってしまったのじゃないかしらと
気になります・・・


言葉には言葉魂というものが宿っているから
むやみやたらに不吉な言葉を

口にしてはいけないと・・・


亡き祖母から口癖のように言われて
育ったのに・・・


うっかり忘れ・・・

その場の冗談だとは言えないような

言葉を義兄に言ってしまっていました・・・


というのは姉は宴会を盛り上げるのが上手で
お酒の席になると舞い上がり・・・?


人から受けた杯は全部飲み干すと言う
大酒豪は父親譲りで・・・


うちの亡き父親の還暦祝いの時には
姉と相棒と年子の妹の旦那の3人で
一斗樽(18リットル)を飲み干したという
男勝りのウワバミでした・・・


他の妹や弟たちは年上の姉には
もの申すことはできなかったので・・・

 


体を壊すかと思って心配で・・・
わたしと母は嫌われ役を買って出て

 


「女の大酒飲みは好かん!飲み過ぎると

体に悪いから、自分でコントロール出来る

範囲内で止めとかないかんわ!」


と・・地元での宴会があるごとに

姉に向かって言い続けてきました・・・・


一緒に飲んでいた年子の妹の旦那は

日々の大酒の飲み過ぎで肝臓をヤラレ・・・

 

 

年金を一度も受け取らぬまま
救急車で運ばれ帰らぬ人に・・・・


相棒は肝臓の代わりに心臓と
腎臓をヤラレ要介護者に・・・・


相棒の昔から連れ立って飲み歩いた

飲み友達3人は50代の若さで

肝臓ガンで他界・・・


そして姉が肝臓ガンで手術と言うことに
なりますと・・・


適度のお酒は体に良くても
過度に飲み過ぎると、決して体に良くない
結果になることが目に見えています・・・


父が大酒飲みでしたから
たぶんその遺伝子がまともに姉に
遺伝していたのかも知れません・・・


他の妹弟は、皆分別を持っていて
節度ある飲み方をしていましたから・・・・

 


お酒で肝臓をやられるということは

ありませんでした・・・


特に・・姉は・・・酒席では
お酒が全然飲めない義兄を庇って
「主人の代わりにわたしが杯を受けます」


と・・つがれる杯をみんな綺麗に飲み干し
足腰立たなくなるまで飲んで・・・


義兄が姉を抱えて車に乗せて帰るという
とんだ不始末を・・・!
でも義兄はそんな姉の全てを愛していました・・

 


義兄は姉が初恋の人と言うだけあって

同じ会社に入社してきた

6歳年下の姉を見初め結婚を申し込み・・・

 

 

姉を女王様のように扱い
一生懸命に姉に尽くし続けました・・・

 

 

優しくて男前で働き者の義兄・・・

家事から買い物、料理、掃除などを

姉以上に手際よくこなし・・・


姉の言うがままに・・・

姉のためなら何でも苦にならず

こまめに動いて尽くしてくれています・・・


姉は今でも何か用事があるたびに
「お父さ~ん!」と呼ぶだけで
すぐ駆けつけて姉の言う通りに
動いてくれています・・・

 

それで・・わたしたちが・・・
「姉ちゃんはお義兄さんが命で
お義兄さんがいないと


家事が何も出来ないし料理や
買い物も出来ないから・・


お義兄さんは絶対に姉ちゃんより
先に死なないでね・・・!」

 


と顔を合わせる度に義兄に
頼んでいました・・・


初恋の人と結ばれると
その愛は不滅で 永遠に続くのかしら・・?


姉は・・21歳で結婚してから丸58年間
ずっと義兄一筋に生き・・・

 

 

お互いに信頼を裏切ることなく
愛し愛されずっとラブラブで今日まで
幸せな一生だったと思います・・・


まだ死んでないけど・・・・?


わたしたちが姉より
義兄が長く生きてくれることを
強く願ったばかりに・・・


姉がガンになってしまったのじゃないかしら・・・?
と今更ながら後悔したり・・・


この頃はガンでも良い治療法があり

そんなに早くは死なないと思いますが・・・・


わたしたち仲良し5人姉妹弟が早から
一人でも欠けるようなことが

ありませんように・・・と

 


姉の無事手術成功を
願うばかりです・・・


あっ、その前にわたしの膵臓ガンの

検査結果が27日の水曜日に出ます・・・・


こっちの方が先ヤッタ・・・


どういう結果が出ようとも、わたしも

年齢的には十分生かされてきましたし

 

 

恐れず慌てず粛々と・・・
決められた定めに従うつもりです・・・