お隣の奥さんが言いました・・・
「主人のガンの手術をしたのが
丁度今から10年前だったわ・・・
主人が64歳の時・・・
あの頃の主人は元気だった・・・
雇っている従業員やその家族・・・
そして二人の息子の生計を
支えていくためには
ガンを克服して
会社をどうしても守っていかなければ
ならないと言う強い意志と使命感が
あったから・・・
東京まで行って全国で有数の名医である
医師をネットで見つけ手術を受けて・・・
毎月2回ほどずつ10年間通い
仕事をバリバリこなしてきたわ・・・
最後はあっけなく逝っちゃったけど・・・・
主人は自分のことより
回りの家族を支えることで頭がいっぱいで・・
会社を倒産させてはならないと精力的に働き
知り合いから頼まれると・・・
夜中の電話でも引き受けて現場へ
一人で駆けつけたわ・・・
息子や従業員には時間外の仕事は
させたくなくて・・・
それが・・うちの息子達の考え方は
主人とは全く似ても似つかない
自分勝手なアンポンばかり・・・
長男なんか
『俺も親父の血を引いているから
きっとガンになる・・・
ガンだと分かったら仕事なんかアホらしくて
やってられん・・・
たくさん保険掛けてあるから保険金で豪遊して
思い残すことがないほど楽しんで死にたい！』
なんて言うのよ・・・
会社のこととか家族のことは
何も思っていないんだから・・・
お金を使い果たしたあとに
命があったらどうするつもりかしら・・・・？
嫁にも子どもにも見放され
ボンビーな残りの人生になると思うわ・・・
バカ息子は
自分だけが楽しめば嫁や子どものことは
放りっぱなしでもそれでいいと思ってる・・・？
そんな身勝手な子に育ててしまった
わたしが悪いんだけど・・・
それを思うと長年人から信頼され
自分や従業員の家族を守り・・・
仕事一筋に頑張ってきた主人が
何故か今頃になって素晴らしく思える・・・
二人の息子達は
40代なのに考えが甘すぎる・・・
主人は64歳でガンの手術を受けながらも
その後10年間ガンと闘いながらも
しっかり商売を守ってきたわ・・・
一緒に旅行しょうと誘われても
（家族の海外旅行は別だけど・・・）
「あんた一人で行ってきて！」と断わり続け
旅行好きな主人はカーナビで全国を回り
一人で旅行に出掛けてた・・・
生きているときは結構二人して我儘で
夫婦げんかが耐えなかったけど・・・
亡くなった人は思い出の中で
だんだん美化され
善人に成っていくと聞いたけど
まさしくそれね・・・
バカ息子と比べるからなおさらそう思う・・」
と言うようなことを話してくれました・・・
お隣に同じく・・・うちも似たり寄ったり・・・！
思い通りにならん奴ばっかりや・・・！
はやく頼りがいのある
善人になってくれ～～！
死ぬ前に喜ばせてよ・・
死んでからでは遅すぎるっちゅうの～！