今から書きますブログで
気分が悪くなると思われた方は
絶対にご覧にならないでくださいませ・・!


それでもと言う方は
腹をくくってお臨みくださいませ・・・キョロキョロ


わたしの今回の手術で・・・
長い眠りに入る前に・・・


病室で時間の確認をしてから手術室へ
向かいました・・・


病室を出たのは朝の8時45分でした・・・


それから手術室で両腕及び肩や背中から
点滴や麻酔薬や酸素が送り込まれ・・・



そのまま色のない世界へ・・・

ドッスンと引き込まれ・・・

 


回りが真っ白な世界の中へ
一人放り込まれました・・・びっくり


ここはどこ・・・?
わたしは誰・・・?


寒い・・とにかく寒い・・
歯が重なるとガチガチ音が出るほどの
寒さでした・・・えーん


雪は降っていないのに
どうしてこんなに寒く・・・

 


わたし一人が彷徨っているのか
不思議でした・・・


とにかく明るい方向へ・・・
誰か人の気配のする方向へと・・・


行ったり戻ったり
彷徨っていました・・・ショボーン


すると見慣れない格好をした女性が・・
お友達連れで歩いて見えまして・・・


「あなた見かけない人ね・・・
どこから来たのですか?」照れ


なんて言われても方向音痴のわたしには
自分の来た場所を

説明することは出来ません・・・グラサン


「あっちだったか?こっちだったか?
方向がわかりません・・・?」ショボーン


と申しますと・・・
「しょうない人や!わたしたちが
良いところへ連れて行ってあげるから
わたしの手をしっかり握って離さないで
付いてきなさい!」口笛



「あなたお金持ってる・・・?」チュー
と聞かれましたので・・・


「着の身着のまま、気の向くまま
こんなところへきてしまいまして・・・
何も持ち合わせがありません・・・ショボーン


あっ・・こんなもので良かったら
指にはめていましたから

お金に換えてください・・・


亡き義父の形見のダイヤの指輪です・・
わたしには、もはや必要ではなくなりましたので
役に立つようならお使いください・・」


と指から抜き取ったダイヤの指輪を
二人の女性に差し出しました・・・キョロキョロ


すると彼女たちはそのダイヤの指輪を
値踏みした結果・・・


「これを売ると今の時代なら家の一軒ぐらいは建つわ!
案内料としていただいておきます!」グラサン


と、さっとそのダイヤの指輪を懐にしまわれました。


わたしは今の時代なら・・と言う言葉が気にかかり
「あのう~今は西暦何年ですか・・?」


と二人に質問いたしましたところ・・?


「今は1928年ですよ・・!
これから昭和天皇の即位式があるので
人がどんどん集まってくるから
はぐれないようにしなさい・・」びっくり


とわたしを引いた手に力を込められます・・・
昭和天皇って誰や・・・?ガーン


1928年と言えばわたしが生まれる

20年前の世界や!
なんでこんな所にわたしがいるの?


だんだん疑問符で頭の中が
チャワチャワに乱れてきました・・ムキー


そんな悩みを抱きつつ・・
人の集まる場所へたどり着きますと・・・


急に面前に・・・

相棒のずっと若い頃の母親が現われました・・・プンプン

 


わたしをいきなり怖い顔で睨み付けて

(生前は義母の怒り顔は見たことがありません)


「羽ちゃん!なんでこんな所へ来るの!
ここはあんたが来る場所ではありません!
早く元の場所へ帰りなさい!」プンプン


と大きな声で怒鳴られました・・
そんなこと言われたって・・・

 

 

元の場所へ帰る方法が
わたしには分かりません・・・ショボーン


「お義母さん・・わたし帰り方が

分からないんです」
と泣きそうな顔をして言いますと・・・えーん


「あの二人の女から離れて
誰もいない遠くまで早く逃げなさい・・


そこでゆっくり大きな深呼吸をして
数を10まで数えなさい・・・


大きな深呼吸があんたを
元の世界へ連れて行ってくれるから・・
とにかく早くこの場から離れなさい!」


と相棒の母親が・・・
必至でアドバイスを・・・!


あのダイヤの指輪は
相棒の父親からの大事な贈り物でした・・


相棒の父親は家持ちの末っ子の
嫁になってくれたことを大変喜び・・・


ことあるごとに高価な貴金属を

惜しげも無く買い求め・・・
わたしにプレゼントしてくれていました・・


そのうちの一つを手術のお守り代わりに
左手の薬指にはめて手術に臨むつもりが・・



手術中は一切の金属類は

身につけてはいけない
と言うことで・・



急遽外して個室の鍵付きの

引き出しの中へ財布と一緒に・・・


鍵は手術室へは持って行けない

ということで・・・テーブルの上の

筆記用具の中へ置きっぱ・・・?



家族も入れてくれない病室へ

部外者が入れるはずがないと

安心していましたから・・・



そのことは術後目覚めるまで
すっかり忘れていました・・・ショボーン


手術が終わり息子の
「お母さん大丈夫か・・?」

と言う懐かしい声で・・・



やっと現実へ引き戻されました・・・



「今何時?」と問いますと
「3時少し前・・ずいぶん手術時間が長かったわ。本当に大丈夫か・・・?」


と言いますので・・・
「眠ってる間に終わったから

時間の感覚が無いのよ・・・
もう大丈夫やし・・・あんたも帰って休んで・・」



と言いますと息子はそのまま

戻っていきました・・・
そうして退院の日まで誰も面会無し・・!



レンタル用品で身の回りのものは

ほとんどまかなって

貰っていましたから・・・?



そして運命の日が・・・?




肌身離さず付けていた(手術中を除き)
義父のお守りのダイヤの指輪を


そろそろわたしの左手の薬指に戻そうと
金庫の鍵を開けますと・・・



入院費を約○○万円入れた
財布はそのままありますのに・・・


一緒に袋に入れておいたダイヤの指輪の
ダイヤの部分だけがゴソッと抜け落ちて

 枠部分だけが残っていました・・・・ガーン



どないしてこげんなことに~~びっくり


いまならたぶん・・換金すると・・
車の1台分ぐらいは

買えたかも知れない・・・



優しかった義父の

形見のダイヤの指輪・・・



わたしの命と引き替えに
1928年の時代へ・・・
置いてきたことに致しましょう・・・ショボーン


あの時点で・・

もうわたしには用はなくなったから・・

助かりたいという一心でした・・・


1928年の時代へ連れて行かれたお陰で
相棒の若かりし頃の母親に出会い・・・


「こんな所へ来るんじゃない!
元来た場所へ帰れ!」と叱られ・・


帰り方まで教えてくれた相棒の母親・・・ラブ
お陰でこの世へ戻って来られました・・・照れ


暗闇からダイヤの光に導かれ
この世へ引き戻されたのかも知れない・・びっくり


そう思いますとこの頃は宇宙旅行でも
何億円と積まな成りませんのに・・・


指輪1個でこの世に

再び生還できましたことを

心から感謝申し上げます・・


チト惜しい・・

なんて心が貧しい考えは・・・
心の中から抹消いたします・・・



ちなみに手術日の6月30日は

義母の月命日で・・



わたしの代わりに

菩提寺のご住職さんにお御堂で



義母の月命日のお経を

お願いしてありました・・・



お義母さん、お義父さん・・・

いつも見守って頂きまして

ありがとうございます。



前回は主人が、今回はわたしが

お二人のおかげで窮地から

助けて頂きまして本当に

ありがとうございます・・・



このご恩は忘れません・・・

日々お仏壇に手を合わせ欠かさず

供養させて頂きます。



感謝しております・・・・