愛すべきものとの残酷な別れ・・・・


娘の孫娘K(次女)は朝昼晩と

毎日ラインを送ってくれます・・・


そんな孫娘が金曜日の朝のラインには
滂沱の涙を流している、熊さんのスタンプが
一つだけポツンと押して
送信されてきました・・・



どうしたの・・・?
何があったの・・・?


あまり深く詮索せずにわたしは

その言葉の入ったスタンプを押して

返信しました・・・


その後音信が途絶えて・・・
土曜日は一日中ライン無し・・・・?

 


何かあったに違いない・・・?


娘がまたKを

こっぴどく叱ったのかしら・・?

 


そんなことが気になり・・
そっと娘にスマホで電話しました・・・

 


「Kに昨日何があったの・・・?
ちょっと普通じゃないみたい・・・」


と尋ねますと・・・
やはりショックな出来事がKを襲っていました・・・


「金曜日の早朝、Kの可愛がっていた飼い猫の
チコちゃんが交通事故に遭って亡くなったの・・


そしてその可愛がっていたチコちゃんが
カラスの餌にされて血まみれになっていたのを
Kが発見したのよ・・・


Kは大泣きして放心状態になっていたわ・・・
家まで抱えて・・・

チコちゃんの死骸を持って帰って

きたんだけど・・・


悲しみで食事も喉を通らず・・・
無気力になっているKをなだめすかして
なんとか学校へやり・・・帰ってから


Kは長女(M)の車でお花屋さんまで
チコちゃんに供えるお花を買いに行って・・・


パパの軽トラで

パパに連れられて・・・

 


うちの裏山へ長女と次女は一緒に
チコちゃんを埋めに行ってきたの・・・


チコちゃんが寂しくないようにと
猫の置物まで買ってお供えして
きたんだって・・・


あれからずっと部屋に閉じこもったまま
食事も食べたくないと言って
2階から降りてこないわ・・・


チコちゃんはKが3歳くらいの時

拾って帰って可愛がっていた猫で・・・

 


毎日帰ってくると、可愛い鳴き声でKにすり寄り
玄関で待っていてくれたので・・・


Kはいつもポケットの中にジャコを入れて
チコちゃんにあげるのを楽しみにしていたわ・・・


『チコちゃん』と名前を呼ぶと可愛い声で
ニャァと返事してくれたので・・・
Kはとても可愛がり・・・



将来は犬猫を取り扱うトリマーになって
一生動物と一緒に過ごしたいと・・
楽しみにしていたのに・・・


今回の交通事故は・・・


Kにとってかなり身に堪えているみたい・・
今は立ち直るまでそっとしておくつもり・・」


と娘が言いました・・・


それを聞いてるだけで孫娘Kの悲痛さが
伝わってきて思わずこちらももらい泣き・・・



人間も動物も同じように
一度心を通わせたものとの急な別れは・・・



胸をえぐり取られるような苦痛と悲しみを
もたらします・・・


・・・チコちゃん急なお別れでとても残念ですが
天国でどうか安らかにお眠り下さい・・・・
ご冥福をお祈り致します・・・・


チコちゃんは人間で言えば
もう80歳ぐらいの年齢だと聞きました・・・



生ある者には必ず死が訪れます・・・



孫娘Kが立ち直ってくれる日が
一日も早く訪れますように・・・
静かに見守ってやりたいと思います・・・