子どもはいつまでも
親や義父母の願い通りに
手元に置いておけるものではない・・・
手塩に掛けて育てたひな鳥でも
いつかは大空へ飛び立っていく・・・
義父は孫息子を県外へ出さず
地元の大学を卒業させて・・・
家から通える範囲の地元の会社へ
就職させることが夢だった・・・
自分たちが年を取って
土地や山林や田畑の管理が
うまく出来なくなった場合には・・・
そういう仕事を毛嫌いする婿殿には
管理を任せられず（？）
祖父を敬い 大切にする孫息子なら
きっと自分の意思を継いでくれると
信じていたから・・・・
孫息子は地元の会社への
就職が決定し３月中旬から
新入社員の教育研修を受けていました・・・
その孫息子が今月の１６日からの
赴任先が決まったと
娘からラインがありました・・・
その赴任先がな～んと・・・
同じ県内でも北と南に分かれた
北陸トンネルの向こう側にある・・・
地元から約１５０キロほど離れたＴ市・・・とは？
とても毎日自宅から通勤できる
距離じゃありませんので・・・
娘に・・・
「高速料金だけでも１日に４千円以上はかかるし
それにガソリン代も入れると
初任給はほとんど通勤費に消えてしまうね・・・・」
（消えるのが好きな諭吉さん・・祝いもみんな雪のスキー場に消えた）
と申しますと・・・
「こちらから３人一緒にＴ市へ行くことになったけど
勤務先に寮があるのでそこへ入るらしいわ・・・
これから自炊もしなくちゃならないし
洗濯掃除も皆一人でやらなくちゃならないわ・・・
（やったことがない・・
）
単身赴任の家財道具一式と言うのが
電気屋さんに出ていたのがあったから
見てくる・・・
お布団や衣類の準備もあるし・・
一人生活でも結構持っていく荷物が
あるんだわ・・・」と娘・・・
義父に「Ｔを、手元に置いておきたかったのに
家から通えず寮に入ることになりました。
田んぼもＴがお手伝いが出来なくてすみません。」
と謝りに行ったら・・・
「そんなことはちっとも気にしなくていい・・
人に頼めばいいから・・・
それよりもご飯の炊き方だけは教えてやってくれ。」
と案外すんなりと認めてくれたと言います・・
お義父様ありがとうございます・・
あんなに目の中に入れても痛くないほど
世継ぎの孫だと可愛がってくれたお義父様・・・
一番寂しくなるのは・・・
孫息子の帰りを毎日待ってくれていた
お義父様かも知れません・・・
孫息子よ・・これから先の世間の風は厳しい・・
どんな嵐が来ても打たれ強い強靱な神経を養って
誰に対しても 感謝と労りの心を忘れず・・・
相手を思いやり、暖かく接して欲しい・・・
これが祖母の心からの願いです・・・
くれぐれも健康に留意して・・・
毎日心楽しく無事で過ごせることを祈っています！