今日は相棒の退院の日なので


娘に
「オジジは尿道カテーテルが入れられて
入院してから一度も
歩いたことがないと言ってるわ・・・



もし歩けない場合は車椅子から降ろして
車に乗せるのに あんたと二人で抱えるの
大丈夫かな・・・?



と言うと・・・
「わたしには無理~~!

その役目はY(弟)がぴったりや。

土嚢運びで慣れてるしニヤニヤ」と

しんなり断わられた・・



・・・相棒もついに土嚢の仲間かいな・・・チーン



と言うわけでお迎え役の2名限定の病院入りは
息子と二人に決定しました・・・



息子は病室まで車椅子を持って迎えに行き
とりあえずそこら辺にあるものをどんどん
大きな袋に詰め込んだ・・・

 

 

 

その手際の良いこと・・・
わたしがため息を吐いている間に・・・
あっという間に荷物をまとめてくれた・・・



息子が大きな荷物を二つ肩に担いで

 

 


「俺は先に この荷物を車に載せてくるから

お母さんはお父さんを車椅子に乗せて
玄関まで連れてきて!

 

 

 

そこまで連れて来たら俺がお父さんを

車に乗せるから・・・」



というので・・・相棒に・・・
「あんた・・本当に歩けないの?」



と聞くと「立たれん!」と言う・・・
わたしが今になって無理に立たせて転ぶと
取り返しが付かないと思い・・・・



ここは大目に見てあげましょうと・・
言うがままに11階の病室から

玄関まで車椅子に乗せて連れて行き


 

 

待っていた息子が抱きかかえて

車の助手席に乗せた・・・



体力があるときは病院の帰りには
相棒の好きな新鮮な刺身や



焼きたての魚やたらこや
鯖の子や揚げたてのエビフライなど・・・



必ず自分で品定めをして

買うのが好きな相棒だが・・・

 

 


「今日はあんたも立って歩けないし・・
お魚屋さんへは立ち寄らないで

まっすぐ帰ろうか・・・?」



と言うと相棒・・・
「いや!いつも通り魚屋さんへ寄る!」
と言いだした。・・・



「立つことも出来ない者が我儘言っちゃぁダメ!
Y(息子)・・・まっすぐ家へ帰って!
後でほしいものは何でもわたしが買って来るから・・」



と言うのに「歩ける!」と聞かない・・・



息子が
「お父さんの言うとおりにさせてあげようさ・・・
俺がお父さんを支えて歩く・・」



と車から降ろしお望みのお店の中へ
二人で消えて行った・・・



わたしはそんなにそんなに刺身や魚の子は
好きじゃないし車の中で一人で待っていた・・・



息子に抱えられて満面の笑みを浮かべ
ヨタヨタしながら車に戻ってきた相棒・・・



息子が持った袋の中には相棒の好きな刺身や
魚の子が一杯・・・ニヤニヤ



病院では何も食べない相棒が
うちへ帰ったその日から
自分の好きな料理を並べて凄い食欲・・・びっくり




わたしが野菜料理も一緒に食べないと行けないから
待ってと作り出しているのに・・・
出来上がる前に昼食終了の相棒・・・ショボーン



血液検査の結果が帰るまでに

人工透析にならなかったのだけはましだけど・・・



又こうして我儘街道を
まっしぐらに突き進むのかい・・・・?
相棒・・・・笑い泣き



床に伏すよりましだと
思わないことにはやって行かれないわ・・・



2週間後に又再検査です・・・
それまでゆっくり休んで貰いましょうか・・・真顔