実家の義妹から写真入りラインあり・・・


「倉の掃除をしていたら
羽さんとHさん(年子の妹)の中学、高校時代の物が
残っていました。


ぼろぼろになった物は別にして
アルバムだけでも残しましょうか?」


と言うラインである・・・
年子の妹は即返!


「すみませんが処分してください。
よろしくお願いします。」
と書いてある・・・


父母が亡くなってからは、生まれ故郷は
法事以外は二度と行けない
遠い思い出の場所になってしまった・・・・


弟が元気でいてくれるなら
又違った展開となっていたかも知れないが

それも全くと言っていいほど、かなわぬ今では・・・

自粛中成り・・・

 


「長い間苦労してきた義妹にこれからは
小姑で気を遣わなくても済むように自由にして貰おう」

と言うのが私達姉妹の約束事である・・・


同じ町内に住む年子の妹が


「これからは羽ちゃんの実家はわたしの家だと思って
気軽に戻ってきてね・・・


わたしもゆっくり羽ちゃんに会えるのが嬉しいわ・・
親元代わりだと思って遠慮無くいつでも来てね・・・」


と言ってくれるようになり・・・
両親の死後は故郷へ戻る度に
年子の妹宅で寝泊まりをさせて貰っている・・・


年子の妹は旦那を救急車に乗せたまま
返らぬ人となり61歳で未亡人になっている・・・


あっ・・・・そうだ!

未亡人というのは30~40代で

 

 

50過ぎたおばちゃんは未亡人とは言わず

「後家さん」と言うんだって・・・

 

 

と年子の妹がそっと教えてくれた・・・

さいか~?

その方がしっくりくるね・・・・?



前置きが長すぎました・・・


義妹からのライン写真を見ると

見覚えのあるアルバムが・・・?



そのアルバムはわたしが中学2年の時

1年先輩の男の子が・・・

 


修学旅行で東京へ行ったときのお土産に
買ってきてくれた物で・・・



表紙に金ピカの東京タワーが埋め込んである・・・

 

 

 

あまり好きでない相手だったので

そのままお返ししたかったけど・・・



せっかくの好意を

むげに断るのも気が引けて・・・

黙って受け取った・・・

 


そっと中をペラペラめくると・・・

 


なんと~!  その中の1ページに

相手の男の子の写真が貼り付けてあった・・・

 

 


スタイルも顔も良かったけど・・・
ねちっこく独占欲の強い相手は苦手だった・・・・・・



その子よりも幼い頃から一緒の学校へ通い
言いたいことを遠慮せずに言い合っていた
1歳年上の男の子の方が気になっていた・・・



彼はわたしに修学旅行のお土産に

可愛い手染めのハンカチを1枚
渡してくれた・・・



彼もイケメンで背も高く文武両道で
中学高校と他の女の子たちの注目の的だった・・・

 



だけどわたしとは幼なじみと言うことで・・・

何でも遠慮せず思ったことを言い合える仲だった・・・

 

 

 

高校では古典の教科書は1年生と2年生は

同じ教科書を2年間学ぶことになっていて・・

 

 

 

わたしが忘れて2年生の彼の教室まで

借りに行くこともあった・・・

 

 


「年頃になっても嫁のもらい手がなかったら
貰ってね・・」と冗談をよく言い合っていた・・・

 

 


幸い貰ってもらわなくとも・・・
それぞれが・・割れ鍋に綴じ蓋相手と結婚した・・・



あるとき偶然にも・・?

 

 


娘の勤めていた県関係の職場に・・・
彼の長女が赴任してきた・・・
娘と彼女は仲良しになった・・・



今でも彼とは

小中高から就職しても・・・

 

 

 

結婚後もずっと年賀状を毎年交わす

良い関係を保っています・・・

 


そういうこともありまして・・・

今更その当時のアルバムなんかはいらない・・・
思い出だけで十分・・・・!



義妹に「もう何も残さずそのまま処分してください!
よろしくお願いします。」
とラインした・・・



いらぬ事を思い出したアルバム・・・
今頃は焼却炉の中でしょうねぇ・・・



思い出のアルバムよ・・・・
永遠にさようなら・・・!