お隣の奥さんにワラビを頂いたお礼を言うと
 
 
「大空さん今回のワラビは
今年最後のワラビだったので長けていて
美味しくなかったやろう・・・?
 

ごめんねぇ・・・わたしはもう食べ飽きたので
うちで確かめもしないで、採ってきたままを
押しつけちゃったわ・・・・?」
 

と言われるので・・・
「そんなことはなかったわよ・・
柔らかく湯がいて根元を3センチほど
切り落として頂いたらバッチグーやったわよ!」
 
 
と答えると
「でもねぇ・・・
それをXXさんにも持って行ったのよ・・・
 

そしたら・・・
『長けていて固くてとても食べられなかったから
そのまま捨てた。もうワラビは持ってこないで!』
 

といって叱られちゃったのよ・・
たぶんその言葉が正解だったと思うんだけど・・
自分が確認せず持って歩いたのが最大の原因だわ・・
わたしが悪かったと思ってる・・・」
 

と神妙なまなざしを向けられた・・・
 

今の若い人は自分の思ったとおりのことを
相手を気遣わずハッキリ物申される・・・
 

食べられない部分は全部じゃない・・
根元部分が少しだけコワイ(固い)のに・・・
 

頂いていながら相手を傷つけるような言葉は
慎んでもっと別の表現は出来なかったものか・・・?
 
 
お隣の奥さんは決して相手を責めたり
他人の陰口を言ったりはしない人だけど・・・・
その寂しげな表情にわたしまで心が痛む・・・
 
 
わたしたちはお隣が越してこられてから
もう40年来のおつきあいをさせていただいて
 
 
結構お互いの旦那は
容赦なくこき下ろしアハハ~で終わる
ストレス解消はしてる方だけど・・・
 

信頼し合っていても
礼儀はわきまえている方だと思う・・・
 

言葉はストレートに出すと
相手には刃となって突き刺さることもある
と言うことに気をつけないと・・・
 

他人の何気ない言葉から気づかされる・・
 

足りない言葉は継ぎ足せるけど・・・
言い過ぎた言葉は元に戻らない・・・
それは自分に対する戒めでもある・・・