娘が夕方5時頃やってきた・・・・
「お母さんに母の日のプレゼントを
買ってあったのに
 

田んぼのお手伝いが忙しくて
すっかり忘れてた。
 

今日やっと思い出して持ってきたわ。
遅くなりました。お母さんありがとう!」
 

と言ってパジャマのプレゼントを・・・
 
 
 
わたしがパジャマは頂くプレゼントの中で
いちばん嬉しいと言ったため・・・
 

それまではカーディガンとブラウスの
セットなどを娘が選んで贈ってくれたが
 

悪いんだけど好みの問題もあって・・
着ないでそのまま片付けていた・・・
 
 
娘が忘れた頃にそれを取り出し
 

「この洋服を着てくれない・・・?
お母さんにはチョット着る勇気がないわ・・
 

あんたが職場へ通うときに洗い替えに着た方が
似合う気がする・・・」
 

と言って娘に逆輸入させていた・・・
 

パジャマなら何枚あってもまさかの時に
病院へ入院した場合に役立つから・・・
 

娘にもパジャマならそんなにしないし
お金も出しやすいと思って・・・

 
娘は自分の乗っていた車を
孫娘長女に譲り・・・
 
 
新車を買ったのに車の中を見たら
まだくたびれたクッションを
そのまま使っていたので・・・・
 
 
新車なのにこれでは可哀想な気がして
「今日はもう時間が無いしお店が
やってるかどうか分からないから・・
 
 
今度孫娘長女Mと一緒に来たら
2台分の車の中に入れるグッズを
プレゼントさせてね!」と約束を取り付けた・・・

 

おじじが2階にいるので
「Y(娘)が来たよ!逢いたかったら降りてきて!」
 

とスマホで連絡すると
「M(孫娘長女)やK(孫娘次女)も来たのか?」
と返答するので
 

「今日はY一人だけ・・!」
と言うと・・・
 

「分かった!」
と言って・・・降りてくるのかと思ったら
そのまま無視・・・・?
 

娘は娘で・・オジジに逢いに2階へも上がらず
手抜き親娘なり・・・?
 

娘が「お母さんみたいな人が
なんであんなオジジと結婚したの・・・?」
 
 
と疑問符を投げてくる・・
「今でいうストーカー結婚やなぁ・・
断っても断ってもしつこすぎて
切り離すことが出来なかった・・・」
 

「10回断られたらあきらめようと思ってた
らしいわ・・・今なら警察に通報されるね・・」


「あと一息のところで忍耐力が続かなかった
根性無しの自分が恨めしい・・・」
 
 
と娘に言うと・・・
 

「お母さんバカみたい・・!
今なら女の癖にとか男女別々発言をするだけでも
パワハラになるのに、そんなしつこい男は
嫌です嫌いですと言って、ピシッと断らないかんわ!」
 

と娘・・・
 

おいおい・・娘よ・・
今じゃどんなに痩せても枯れても
あんたはあのオジジの娘や・・・
 
 
一生が振り回され続けた波瀾万丈の人生だったけど・・
手元に残ったあんたと長男だけは・・・
お母さんの大事な大事な宝物やわ・・・
 

仕事で子育てもろくに出来なかったのに
二人とも優しい子に育ってくれて・・
 

わたしにとって何よりの財産だと思ってる・・
 

オマケに6人の優しい孫達に恵まれ
子どものいない人に比べたら・・
 

もったいないほどの恩恵にあずかってるのは
あのドシツコイオジジのお陰や・・・
少しはオジジにも感謝してあげてね・・・」
 

と娘に言うと
「夫婦ってそんなもんかなぁ?
イヤと言いながらも人がオジジのことを非難すると
可哀想になるんやろう・・?
 

気があわないと言って
別れないでいてくれただけでもましかしら・・?」
 

とは・・・?
自分でもようわからん・・・?
 

ときめきのない愛でも・・・
長年一緒に暮したと言う情はある・・・
 
 
できる限り施設に頼らず
この先は・・・
わたしが世話のできる限り
 
 
人間らしい世話が出来たらと
願う気持ちは今も昔も変わらない・・・
 
 
オジジ・・・
気ままな鬼嫁なのに一言も出て行けと
言ったことがなかったね・・・
 
 
その言葉を聞かなかったことに救われ・・・
感謝している・・・