午前中ピンポーンと
チャイムを鳴らす人があり・・・
 

今は誰もが不要不急の外出はしない
はずなのに誰かしらと
玄関の戸を開けると・・・・
 

見たこともない小柄の
眼鏡を掛けた男の方が・・・・・?
 

「F新聞の集金に参りました」
と言われる・・・
 

そういえばいつも集金日は
25日と決まっているのに・・・
今月はまだ見えてない・・・?
 

まさか・・新聞代詐欺・・・?

念のため・・・一言!
 

「F新聞の集金はこの辺はいつもIさんですが
Iさんに何かあったのでしょうか・・・?」
 

と・・厚かましくおたずねしましたわ・・
 

すると
「Iさんのご主人が病に伏せられて
集金して歩くことが出来なくなり
僕はその代わりのピンチヒッターです!」
 

ナルヘソ・・!
それを早く言ってクダサレ・・・!
 

Iさんはわたしが結婚してから
20代の時から勤めた職場の近くの
散髪屋さんで・・・
 

あの辺の町内の人たちとは
今も仲良く交流させていただいてる・・
 

義母の介護で職場を退職してから
もう20年以上経っているのに・・・
 

毎月新聞の集金に見える度にあの町内の
周辺の状況を詳しく伝えてくださるIさんは
優しい人だった・・・
 

あの方はうちの姉ぐらいのお年で・・
そのご主人と言えばすでに80歳を
とうに超えてらっしゃると思う・・・

 

人は現役時代の輝きが
だんだん影を落としてくるのと同時に・・
それぞれが旅立つ準備に入っていく・・・
 

78歳の奥さんが
どこまでご主人の介護が出来るのか・・・・?
 

それとも施設をご利用なさってるのか・・・
自分たちの今後のために・・・
 

何歳まで自宅で相方の介護が出来るのか・・
確かめてみたくなった・・・
 
 
人の頑張る姿は己の将来の姿だと思えるし
できる限り自宅で・・・
 

公的サービスを利用しながらも
自分で看取ってあげたいと思うのが
本心である・・・
 

だけど・・相棒とわたしの年齢差は2歳・・・
 
 
年があんまり変わらないし
こればかりは順番通り行かない・・・
 
 
自分が先に逝ったらごめんね・・相棒・・!