この世に完全な人は
一人もいないと言うけれど・・・
 

あまり何もかもが揃っている人には
どこか一つぐらいは
欠点があると思う・・・
 
 
学歴はないけど性格が良くて
プロポーション抜群で
見初められた彼女が・・・
 
 
高学歴で高収入で家柄も良く
世間からは玉の輿だと讃えられて
結婚した相手が・・・
 

とんでもない人だったという話・・
 
 
彼女のうちは貧乏だった・・・
大金持ちの彼に嫁ぐには
 
 
世間から認められるような
婚礼家具を用意しなくちゃ
ならない・・・
 

しかし・・・無い袖は振れない・・
 
 
彼女は自分の家には
そんな金銭的な余裕はないから・・・
 

と言ってその結婚を丁寧に
お断りした・・・
 

ところが彼がどうしてもと言って
あきらめてくれず・・・
 

「嫌いでなかったら、これはいい縁談だ」
と言う実家の親の言葉に従って・・・
彼女は承諾した・・・
 
 
世間が認めるような婚礼家具を
用意できない彼女に代わって・・・ 
 
 
貰う側の彼側が全て用意し・・・
同居する親の家に運び込んだ・・・
 
 
最初はそれでも良かった・・・
 
 
子どもも成長して結婚し家を出て
 

彼女はその後、彼の二人のご両親を
見送り・・・・
やっとホットしたのもつかの間・・・
 
 
お互いの緊張感も薄れてくると
見えなくていい物まで
見えてくる・・・
 
 
親の世話をやって貰っていた
頃には何も言わなかった彼が・・
 

二人の親が亡くなると同時に
堰を切ったように
彼女に対する不満が爆発し出した・・・
 
 
とつぜん彼が・・・
「今までは親が
人質に取られてるような気がして
 

何も言えず我慢してきたが
もうこれからは遠慮なく
お前に対する不満はその都度言う!
 

結婚するとき
裸一貫で嫁いできたお前に
 

うちが何もかも婚礼調度品を
揃えて迎えてやったのに
 

その恩を忘れたのか?
お前の態度は横着すぎて
感謝の心が足りない・・」
 
 
と・・ネチネチ言われだし・・
一言発する度に・・
 

「お前には教養が無い・・
こんなことも知らないのか?」
 

としょっちゅう彼から
上から目線で侮られるように
なったという・・・
 
 
これが学歴も教養もある人の
言葉とは思えない・・・・
 
 
人質がいなくなったからと言う
考え方じゃなくて・・・
 
 
自分の両親を長い間
最後まで行き届いた介護をして
看取ってくれた彼女に
 
 
感謝やねぎらいの言葉が
一言ぐらいあっても
いいのではないかしら・・・・?
 

そうすれば・・・
彼女は自分の存在感を認められて
 

今までの苦労が報われたと
感謝出来ると思う・・・
 
 
それなのに・・・
この言葉はひどすぎる・・・
 
 
「ご両親が生きていて
家族を守っていてくださったから・・・
もめ事もなく言い夫だったのに
 
 
守ってくれる者がいなくなると
寂しくなるね~」
 
 
と言う彼女・・・
 
 
まだあんたは
ひとりぽっちじゃないわ・・・
 
 
二人の子どもさんを
味方に付けるのよ・・・・
 
 
子どもはいつだって母親の味方・・・
自信を持ってね・・・
 
 
3対1ではどうあがいても
勝ち目はない!
 

今にきっと彼は・・・
白旗上げてくるで・・・!