今日は息子が休みだったので
いいチャンスだとばかりにわたしは息子に
ある話を持ちかけました・・・
 
 
「お父さんが喪主になってお寺の行事に
デビューしたのが満24歳の時だったわ・・・
 

無理にとは言わないけど
休みの日だけでもいいから・・
 
 
 
わたしたちも年を取ってきたし・・・
いつまでも無事にお寺の行事に参加できるとも
限らない・・・・
 
 
そろそろお寺の行事にあんたも
顔を出してくれないかしら・・・
 
 
あんたの職場のお仲間さんもそろそろ年老いた
親の代わりに顔を出し始めている・・・
 
 
お寺のお布施や寄付金は一切親が出すから
所要時間はたった2時間だけだし・・・
お経をいただいて・・その後お説教を聞くだけ・・
 
 
そろそろわたしたちがいなくなっても
あんたが代わりに大空家の跡継ぎとしての
役目に参加してくれないかしら・・・
 
 
菩提寺とのおつきあいは境内にお墓がある以上は
永遠に続くのよ・・・
 
 
お墓は新しいしあんたの孫の代まで持つと思うよ・・
 
 
あんたたちを生まれたときからずっと
24時間大事に育ててくれた
優しいおばあちゃんが眠ってるお墓だし・・・
 

鍵っ子にならず悪の道へも走らず・・・
二人共が素直で優しい子に育ってくれて
おばあちゃんにはずっと感謝してる・・・
 
 
これもおばあちゃんを始めおじいちゃんや
曾おじいちゃんや曾おばあちゃんたち
ご先祖様のお陰だと思ってる・・・
 
 
あんたがお仏壇で手を合わせる姿を見て育つ孫達は
決して他人に暴力を振るうような子には
育たないと思う・・・
 
 
子供は頭がいい子に育つことは願ってもないことだけど
わたしはそれ以上に周りの人や親や姉妹を大事にし
 
 
相手の身になって行動できるような・・
人の心の痛みがわかる子に育って欲しいと
切に願ってるわ・・・
 
 
ご先祖様達の誰一人が欠けても
あんたの命は今この世に存在してなかった・・・
 
 
それを思うときご後先祖様との悠久の繋がりに
深く感謝し今の命あることを
ありがたく思うはず・・・・
 
 
墓石はあの世とこの世をつなぐ玄関だと
ある本に書いてあったわ・・・
 
 
わたしたちが亡くなっても
いつでもお墓の前まで気軽に来てね・・・
 
 
お墓の前で手を合わせてくれたら・・・
墓石の裏側でちゃんと感じ取って・・・
無限のパワーを送ってあげる・・・
 
 
お墓を守る費用は
あんた名義に書き換えておくから
あんたが生きてる間はそれを使ってね・・・」
 
 
長い話を息子は黙って聞いていました・・
 

そして今日は盂蘭盆の法要でした・・
今年新仏に成られた方たちの法要です・・・
 

息子は始めて参列してくれました・・・
 

職場のお仲間さんもおられたので退屈せず
無事初デビュー成功です!
 

若いと思ってた息子もすでに44歳・・
お寺デビューにはもってこいの年頃です・・・
 

滝川クリステルさんより2歳上・・・?
関係なかったか~・・・?
 

生まれてから一度も親や姉に対しても
反抗期というものがなかった息子です・・
 
 
わたしたちはまだまだお寺の行事には出来るだけ
参加するつもりでいますが・・・
 
 
親の最後の頼みを・・・息子は・・・
すんなり聞いてくれてホットしました・・・