整形の待ち時間は異様に長い・・
 

そこでそれぞれの自慢話を
延々と続けてるご老人二人・・・
 

一人のご老人が手押し車で前を通るご老人に
声を掛けた・・・
 

「あら・・あんたどうしたん?
こんなところで会うとは奇遇やな?」
 

二人は延々と自分の自慢話をし出した・・
お互いに相手の言葉はちっとも聞かずに
 

それぞれが同時多発テロ・・・・・・
しゃべるばかりで聞く耳存在せず・・・
 

「息子が税務署の署長をして10年前に退職をしたけど
仕事ぶりが良くて退職してからも
まだ同じところで10年以上働いてる?」
 

というご老人に
(その調子でいくなら公務員制度廃止やな・・
後輩がいつまで経っても署長になれへんやんか~?)
 

聞いてるわたしが心の中でクレームを付けてる・・
言わんけど・・・
 

もう一方のご老人が
「自分の息子は大きな病院の院長をしていて
職員数が240名いるので大変だったが
 

定年退職をしてからもうちの息子がいないと
手術を他の病院へ回さなくちゃ行けないので
今もそこで院長として10年以上勤めてる・・・?」
 

(早いこと決まり通りに引退せなあかんやろ・・
次の院長の時代がなくなるやんか?)・・・と心の声・・
 

「私らいいところに勤めてたから
年金たくさんもらえていいねぇ・・
 

今度わたしの年金を200万円出して
家族全員で加賀百万石へ温泉旅行するんや!
1泊一人10万円やで・・
 
 
子供と孫夫婦の分で20人分を
わたしが出すんや!
 

息子に母ちゃんが200万円出してやるから
足りない分はあんたが払ってねと言ったら
わかったと言って喜んでる・・
 

なんせうちの息子は院長やから・・・
お金はうなるほど持ってる!」
 

するともう片方のご老人が
 

「200万円も出しといて
足りなかったら息子に頼むなんて言わないで
最後まで自分が責任を持って支払ってあげな~
 
 
足りない分はカードでその場で口座から引きだして
息子に渡した方が母親としての値打ちがあがるで・・」
と一言助言・・・
 

この辺から話の内容がイメージにそぐわないと
感じ始めたチョイボケのご老人・・・
急に考える葦になった・・・
 

片方はだんだん際限無しのほら吹き三昧・・・
 

チョイボケのご老人がホンボケのご老人に向かって
やんわり聞いた・・・
 
 
「ところであんた小学校の1年の時の担任は誰やった?」
 

「それはあんたと一緒や!」とホンボケご老人!
 

「あんたの住所はどこやった?」とチョイボケご老人!
 

「わたしは生まれも育ちも鯖江市や」
とホンボケご老人!
 

「わたしは生まれも育ちも福井市や・・
どうやら私らは同級生やないで・・
なんやらおかしいと思った・・?」とチョイボケご老人!
 
 
「わたしは見覚えのある顔やと思って
話とったのにあんたは他人か?アホラシ・・・」
とホンボケご老人!
 
 
急に険悪なムードになり話が中断して
それぞれ別の場所に移動して終了!
 
 
 
今までのあのほら吹き話は・・
いったい何だったのか・・・?
 
 
 
こんな結末を迎えるとは・・・
びっくりコキマロ・・・!