相棒の従弟が子供さん二人が大学を卒業して
就職したので・・・

それまでは学費もいることだし・・・

築100年あまり経っているような
古い家で暮らしていたのを思い切って
今ばやりの家に新築しました・・・

一度出来上がる前に家の内覧会があるので
顔を出してと頼まれていましたが・・

もう私たちは家を建てる予定もありませんし
後しばらくの命で・・
 
娘も息子も家を建てて別居していますし

ゆくゆくは今住んでる家をどう始末をつけようと
考えてるぐらいで・・

見るとまた建築会社の人に新築を
勧められても困ると思って遠慮してたわけです・・
 
 
 
ところがこれが最後ですからこの日の内覧会が済むと
僕たちは午後から新居へ引っ越しです。

是非最後の内覧会に
出向いてくださいと従弟に声を掛けられ・・・

相棒に・・「両方の親はすでに亡くなっていても
従弟はあんたのお母さんの弟の子やし・・・

あんなに頼んでいるのに無視してるのは気の毒やわ・・
せめて一度だけでも顔を出さないと悪いから一緒に・・」

と言うことで・・相棒と一緒に出向きました・・
うちから従弟宅まで車で約5分ぐらいの距離です・・

昔は家が出来上がると親戚の人を呼び集めて
お祝いなどの酒盛りをしましたが・・・
 
今はすべて会社任せでやってくれるらしく・・・
いろんな煩わしい儀式は省略とのこと・・・
 
 
それでもめでたいお祝い事だし
気持ちだけでもとお祝い金をふくさに包んで
持って行きました・・・

従弟夫婦はうちが家を建てたときは
何もお祝いをしてなかったのに・・・
申し訳ないからいただけないと言いましたが・・・

あの頃は従弟の父親も亡くなったばかりで・・
みんなが生活に追われ大変な時期でしたから・・

お互い様だったと言い聞かせ
なんとか納めてくれまして・・
会場へ入りました・・・・
 
びっくりしたのは・・・
約1000坪ぐらいの叔父さんの家屋敷があった部分が・・・
すべて跡形もなく取り壊され・・
 
な~んと・・表大通りから裏通りへ突き抜ける
車が通り抜けられるような広い私有地の橋が
掛けてありました・・
 
家を訪問した客は門から入って用事を済ませれば
バックもUターンもしなくてもそのまま
通り抜けて目的地へ移動できます・・・

叔父さんや叔母さんが一生懸命作っていた
裏庭の畑が猫の額ほど残して

すべてコンクリート敷きの駐車場に
変わっていました・・・
(車20台ぐらいは駐車できますね)
 
田舎ですので親戚が多いため・・・
もし叔母さんが亡くなった場合大勢の人が集まると
 
車を置く場所を確保するのが大変だからと・・
言う理由かららしいです・・・

家族は4人ですが・・作業用に小型トラックが1台と
それぞれの車4台分の・・・屋根付き駐車場が
作ってありました・・・
 
叔母さんももう90歳を超えて
今は施設に入っておられます・・
 
この風景を見たらあまりの変わりように
びっくりして極楽往生を
遂げられるかもしれませんねぇ・・・
 
従弟の嫁さんは畑仕事をしたことがない人で
草をむしるのが大変だし・・・
 
従弟本人も畑仕事は70代後半になると
年齢的に無理がかかると思ったから・・
 
前に見栄えのいい庭を造っただけであとは
駐車場一色にしたらしいです・・

家の中の内覧は特に印象には
残っていなかったのですが・・・

若い人たちですから仏間を特別こしらえてなくて
リビングの白い引き戸を開くと
そこに仏壇を安置する予定だとか・・
 
対面式キッチンに
床暖房は当たり前ですね・・・
 
 
家の至る所に収納場所を広く作って・・
何もかも側から見えない場所におけるので
広々とした空間が確保できていましたね・・
 
地震が来ても家本体が根こそぎひっくり返らない限り
荷物の下敷きになるようなことはないみたいで
それだけはうらやましいと思いましたわ・・

それと家が倒壊して住む場所がなくなっても
駐車場にテントが張れる大きさがあるので
その分安心できるかも・・・

一通り内覧を終えて帰ってきましたら・・
あろう事か・・・

あの場所で会社の人から参加者の
住所氏名と電話番号を記入してと言われ
書いたばかりに・・

建築会社から家を建てないかと
電話があって困っています・・・
 
丁寧にその場でお断りしているのにねぇ・・・