喜んで損した話・・・
 

年子の妹は母が亡くなってから活動範囲を広げ
実家を空ける回数が多くなった義妹に変わり
 

なんもせん・・なんもできん・・食うだけの
三羽ガラス(相棒と年子の妹の亡き旦那と実家の弟)
 

の一人である
実家の弟の食事の世話に出かけている・・
 

ここら辺では家の跡取り息子には
一切家事をさせない、力仕事もさせない・・・
 

床に神様のようにまつってあるだけの人が
平気で存在している・・・
 

それでも跡取り息子には
収入はそれなりにあるから
周りは誰も文句は言えない・・・・・
 

弟の好む食事は決まっていて
だいたい知り尽くしている妹は・・・
 

家で下ごしらえを済ませて
実家で作って食べさせてる・・・
 
 
材料費は妹持ち・・・
だけど弟は気前が良くて
 

気が向くと旦那が亡くなった年子の妹と
義妹を連れて町まで出かけ
 

おいしい食事をおごってくれたり
コーヒーを飲みに連れて行ってくれるとか・・
 

ちょっとコーヒーを飲みに行くだけでも・・
実家から約24キロ離れてる町まで出かける・・・
 

往復だけでも約1時間はかかるし・・・
ガソリン代も加えると結構高いコーヒー代だこと・・・
 
 

その年子の妹が弟の言葉に有頂天になって喜んだら
後でその逆だったことに気づき・・・
 

「いっぺんに天国から地獄へ落とされた気分やった」
とわたしにその日の出来事を電話してきた・・・
 
 
その話の内容とは・・・・・???
 
 
弟に昼食を作って食べさせていたときに・・・
まじまじと妹の顔を眺めた弟が・・・
 
 
プッと吹き出し・・・
 

「H(年子の妹の名前)よ・・・美人薄命って言うやろう・・・
おまえは・・・・・プップップ~(笑いながら言葉にならない)
長生きするわ~!」

と一言放ったそう・・・・
 

年子の妹は・・弟はわたしのことを美人と
思ってるのかなと思い・・・
 
 
「昔は松坂慶子似だと言われたけど
年をとるとだんだん衰えてくるわ・・」
と謙遜して言うと・・・・
 

弟はまた吹き出しそうに笑ってるだけ・・・
 

どうやら・・・意味が違ったみたいだと気づいた年子の妹は
よ~く言われた言葉を思い返したら・・・
 
 

「Y(弟)ったら・・
もう~人をおちょくってからに~!

私は美人じゃないから
長生きするという意味やったんよ~

喜んで損した~!」と言った・・
 
 
妹が気の毒になり黙っていたけど・・・
弟の言った言葉の内容は・・・・
最初からそう言う意味ですけど・・・・・・
 
 
弟よ・・年子の妹がせっかく自腹で材料を購入し
おいしい食事を作りに来てくれたんやから・・・
 

もっと上手な褒め言葉を次回までに考えといて~な!
 

50年前までは純情無垢でか弱い乙女心が
傷つくで~ほんまに~!