年を取ってお互いに健康で
寝たきりにならず
ボチボチ暮らそうと思ったら・・・

夫婦それぞれが趣味を持ち


わたしぐらいの年齢になると・・
10人のうち7.8名までぐらいは夫婦別室で
寝起きをしている・・・


その方が相手のいびきを気にせず
ゆっくり休めるし・・


夜中の好きなテレビ番組もいいところで
ガチャガチャチャンネルを変えられず
心ゆくまで見られるし・・



好きなパソコンなども時間の制限なしに
自由に出来る・・・


眠たくなればテレビを切って
静かな真っ暗な部屋で休める・・・



睡眠は短時間でも熟睡感があり・・
早朝から起き出して食事の支度や
家事に専念できる・・・



ところが・・ご近所でたったお一人だけが
ワンマンで・・・


奥様が「みんなと同じようにわたしも
自分の部屋が持ちたいわ・・・


夜は一階で一人でゆっくり寝たいわ・・・
自分のやりたいこともあるし・・


誰にも束縛されない
自分の空間がほしいの・・

あんたはゆっくり2階で一人で休んで・・」


とご主人にお願いされたのに・・・


ご主人はこう言われたそう・・
「お前はうらの世話を一生させるために
嫁に貰ってやったんや・・


お前が一階で寝てる間にうらが死んだら
どうして生きて行くんだ・・


家庭内別居なんてものは
結婚した意味がない・・・・・・
うらはそんなことは絶対に認めんぞ~!」


と許されなかったそう・・・

ただ夜休むときだけなのにねぇ・・・


奥様は商売で朝早くから準備があるのに
ご主人は夜長く起きてらっしゃるし


夜中中砂の嵐のテレビを付けていて
ご主人が眠ってると思ってテレビを消すと

 


すぐ目を覚まし「まだ見てるのに消すな!」
と叱られるし・・


熟睡も出来ず・・昼間は家業の商売もあるので
昼寝も出来ず・・・


この年では睡眠不足では体が持たないわ・・・
と話してらした奥様は・・・・


とうとう無理がたたってか・・・

ご主人を置いて・・・
2.3年前に旅立たれてしまわれた・・



残されたご主人は奥様がいないことには商売も出来ず
食事の支度も出来ず・・



お昼と夜は町内の飲食店で定食を食べ・・



抜け殻のようになって・・・
仕事もせずぶらぶらと・・・
気のむくままに生きておられた・・



ついにそのご主人も
昨日心筋梗塞で他界された・・・



寿命はいつ尽きるか・・
それぞれの持つ命の期限は

計り知れないけれど・・・・




体がしんどいから別の部屋で休ませてと
お願いされた奥様の申し出を
すんなり認めてあげてくだされば・・・



お互いにもっと長生き出来たはずと・・・
お二人のあまりにも早すぎる死に・・・
心が痛みます・・


年が行って夫婦がお互いに快適に生きることは
相手の自由を束縛せずに


認めてあげることも必要じゃないのかしら・・
と・・ふと思った次第です・・


奥様の死を追うように旅立って行かれたご主人・・・・
心から哀悼の意を表します・・