わたしはその場の雰囲気は
空気で読み取れるという
得意技を持っている・・?
 
 
先日の親戚のご法事の時に・・・
相棒の隣に座った方が自分の息子のことを
こっぴどく非難してた・・
 
 
年齢は相棒よりちょっ年上の75歳くらい・・・
 
 
普通は人は大勢の人のいる席で
自分の息子さんのことを
褒めちぎる人もどうかと思うけど・・・
 
 
その反対に息子さんのことをずっと小一時間
貶し続ける父親はいないと思う・・・
 
 
その方は会社を経営していておられるが
自分は会長職にとどまり
息子さんが現在社長職に就いておられる・・
 
 
息子さんの年齢は娘よりちょっと上の
50歳前後・・・
 
 
相棒に今度は別の料亭で飲もうと
約束をしておられたようだったけど・・
 

わたしはその人の持つ
ただならぬ雰囲気に気づき・・・・
 

能天気な相棒が何も考えずに出掛けて
相づちを打ったり
 
 
その人の意見を肯定するような態度を取ったら
家の中がチャガチャガになりそう・・と・・
 

「あんた・・あの人とは深く関わらないで・・
なんだか普通じゃない雰囲気がある・・・?」
 

と相棒に釘を刺しておいたところだった・・・・
 
 
バブルで大もうけをしたその人は
500坪ぐらいある大豪邸に
息子さんご夫婦と一緒に住んでる・・・
 

ところがついに・・
わたしの杞憂は杞憂に終わらなかった・・・
 

2.3日前に引越センターの車が来て
同居してた息子さん夫婦の荷物をまとめて運び出し・・
 
 
息子さんや奥さんやお子さんは
自分の車で共に家を出て行かれた・・・
 

詳しい事情はよくわからないけど・・
息子さんご夫婦が同居するのに
耐えがたい事情が出てきたんだと思う・・
 

大きな会社だし
従業員もたくさん抱え
てらっしゃるので・・
 

会社はそのままやって行かれると思うけど・・
息子さんご夫婦と結婚してからずっと
23年間同居し・・・
 
かわいがっておられた二人のお孫さん達が
大学生と高校生になった今・・・
 
 
大きなお屋敷に老夫婦二人だけが
取り残されたと思うと気の毒な気もする・・・
 

親子といえども・・
子どもが家族を持つようになると・・
複雑極まりないものが生じるようだ・・・
 

そんなことを思うと・・
スープがちょっと冷めるかも知れない距離に住んで
 

休日や週末にだけお泊まりに来て・・
元気にしてた~?などと言い合い
手作りのものを食べさせて・・・
 

「さようなら・・またおいで!」
というような今の気楽な繫がりの方が
気分的には楽かも知れない・・・
 

あのとき異様な雰囲気を感じた結末は
このことだったのかしら・・・・?
 

それぞれが自分たちの選択した道で
お互いに幸せになられることを祈っている・・・・