ある日の記事より・・・
 
福井、病院から戻る途中
2018年2月23日 午前7時00分
 
 福井市東消防署東分署の40代男性救急隊員が
16日に市内で救急車を運転中、
車計4台が絡む追突事故を起こしていたことが
22日までに分かった。

追突された乗用車の運転手ら2人が軽傷を負った。
  救急車は搬送先の病院から東分署に戻る途中で、
乗っていた隊員4人にけがはなかった。

けがをした2人は別の救急車が搬送した。
 隊員は「ブレーキを踏んだが間に合わなかった。
大変申し訳ないことをした」と話しているという。

市は隊員の前方不注意とみて調査しており、
隊員の処分も検討中。
 
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ネットで検索したままを
抜粋させていただきます・・・

その後・・・この隊員は依願退職しました・・

同じ消防士の息子に
この話を事故直後に聞いたときに
 
「なんでしっかり前を見てなかったの?
救急車に乗っていて大事な任務に関わりながら
考え事をしてたなんておかしいわ?」
 
と、人ごととは思えず息子に
くってかかったことがあります・・
 

息子は・・
「大雪のため俺たちはずっと朝7時に出勤して
帰るのは翌々日の夜の10時だった・・

勤務時間は63時間の繰り返しだった・・・
ずっと重労働でぐっすり眠る暇もなく

その足で救急車を運転しなければ
ならないんだから・・・

眠くて眠くて目が開けていられない状態だったと思う・・
この事故は俺たち全員に言える
事故だったかも知れない・・

それを思うとその責任を一人で取って
辞めていったような気がして・・・
先輩が気の毒でならない・・・・」
 
と・・息子は残念そうに
深いため息をついていました

上の人は体面を保つため辞めさせても
募集すれば消防士の不足はすぐ
補えると思われてるかも知れないけど・・
 
この消防士にも家庭があり高校生の
息子さんもいる・・・

これから高校大学とお金のいるときに・・
大雪でずっと家に帰られずに働いていた父の
過労による運転ミスで職場を追われ・・

明日の仕事もなくなった父親の姿を
どう受け止められるだろうか・・・・?

職場にもいられずご家族にも不注意を
責められ続けたら。。この消防士は
どんなにこの大雪を恨むことだろう・・

絶対に事故は起こしてはならないことだった・・
だけど・・その裏には

63時間勤務の繰り返しという
過酷な労働時間があったことも
世間は認めてあげてほしい・・・
 
同じ年代の消防士を抱えた母親として
この消防士の退職が哀れでならなかったから
あえて書かせていただきました・・・

法を守る立場にいる側がこんなことを書くのは
はなはだ不謹慎かも知れませんが・・

一人の母親の立場として・・
こういう裏事情をくみ取っていただければ幸いです・・