大雪で雪の壁に挟まれた片側通行では
見通しが悪くて車も出せないし・・・
 

たとえ出せたとしても馬の背中道路では
車の擦れ違いがうまく出来ないと
大渋滞を起こしてしまいそうで・・・
 

息子に「生協の車もこれなくて休みだったし
スーパーまで買い物に連れて行って・・・
 
 
あんたの車はどんな雪道でも走れるから
時間が空いたら教えてね・・」
 

と頼んでいたのに・・・
息子は最近は豪雪のため・・・
 
 
48時間以上の
勤務状態になっている・・・
 

朝7時に出勤して勤務が終わるのが
翌々日の夜の7時
・・・・
 
 
過労死しそうだけど
お腹のメタボがどうにか支えてる・・・・
 

とってもじゃないけどそれからでは
ろくな物が残ってないし買い物も出来ない
 

「バカとハサミは使いよう」
ふと妙案が浮かんできた・・
 

マトモニ頼んだら絶対にノーと答える相棒に
奥の手を使いましたわ・・・
 
 
「前の道路は馬の背中のように凍っていて
歩いてスッテンコロリンしている人がいるけど・・
あんたもたぶん1歩も歩けないと思うわ・・」
 

「アホ!うらは昔から、スポーツマンで
剣道も柔道もやりバスケで国体まで出場したんだ・・
そんなのんきに転んでる奴と一緒にするな!」
 
 
・・・・アラララ~まぁ?
・・・・ボケ寸前でも話内容にうぬぼれと自慢話が出てくるのは
・・・・今も健在なんだ~?
 
 
「だって最近はほとんど横になってテレビばかり見てるし・・
足腰はずいぶん弱ってきてると思うわ・・」
 

「アホ! この足で雪山登山もしてきたんだ!
お前よりはましだ・・!」
 
 
「ほんとかな?あんたの昔の登山リュックが
片付けてあったのを出してみたの・・・
間に合うときがやってきたと思って・・・
 

わたしがこれを背中に担いで今からスーパーへ
買い出しに行ってこようと思うの・・・
 

とってもこんな物背負って
あんたのそのヘボ腰では無理だと思うし・・
 
 
わたしなら背中に背負えば荷物なんて30キロは
これで持ち運べそうよ・・・
 

あんたがそれでもわたしよりましだと言うんだったら
これを背負って一緒に買い出しに行く?
わたしにはその体では絶対に無理だと思うけどなぁ?」
 

と言うと・・・
相棒・・メラメラと闘争心を燃やしてきましたがな・・・
 
 
常にオメェ~には負けたくない・・
自分はオメェ~以上だとうぬぼれてる相棒には・・
このやり方が何よりの薬でっせ・・・
 

その足で相棒と一緒に近くのスーパーへ出掛け・・・
 

「あんたの欲しいものを背中の登山リュックに担げる分だけ
買ってね・・ただし予算は2万円だけ・・余ったら全部上げる!
はい!これ先に渡しとくわ!」
 
 
と相棒に軍資金を渡し・・・
 
 

わたしは自分のほしいドリップコーヒーやパンや
ハム類や果物や乳製品など・・
自分で両手に持てる分だけ別に買い求めました・・・
 

相棒は・・
舌切り雀の欲張りばあさあんそのもの・・・
 
 
欲こいてからに・・・・
登山リュックに詰め切れられないほどの
大量のお肉や魚をどっさり買い込んできましたわ・・
 
 
 
「それちょっと重くて無理そう・・
持って帰れないんじゃない?」
 
 
と心配いたしましたが・・・・
案の定背中に担ぐ段階になって
 
 
「リュックが重くて背中に持ち上げられない。」
と言出す始末・・・
 

カウンターにリュックを置き中腰にさせて
背中に持ち上げて担がせ・・・
 

家路につきましたわ・・
 

道中・・わたしは両手に自分の買った軽い物だけを持ち
ササッと軽快に歩くのに反して・・・
 

相棒の欲張りじいさん・・背中の荷物が重すぎて・・
「後ろへふんぞり返って倒れそうだ・・」と
文句タラタラ言いながらも・・・
 

片手に傘をさしながら
わたしの遙か5.6メートル後方をお嫁さん歩きで
戻って参りました・・・
 
 
普段はさっぱり役立たずの相棒でも
闘争心を燃やすと結構マトモな働きを
するもんでございます・・・(;^_^A