人は困ったときには
他人に対してどうしてこんなに
親切に出来るのかしら・・・・


昨日は見知らぬ人のご親切に
深く感動し感謝した1日でした・・


大雪のため、このところほとんど昼夜を問わず
現場に駆り出されている息子に・・


「離れの屋根の雪が1メートル5.60センチたまって
心配になってきたから

お母さんが梯子を掛けて屋根に上って
雪下ろしするわ!」と言うと

 

 

「俺がするから下手に動くな!」と言って
仕事明けで午後三時頃やってきた。


玄関先は背の高さを超える
積み上げた雪でいっぱいの所を・・・


とにかく車道から自分の玄関先の駐車場まで
息子の乗ってきた車が入らないことには
雪下ろし作業も出来ないと・・・


急遽馬の背中のような車道から駐車場までの
雪掻きをしましたわ・・・


コンクリートが見えるまで掻かなくとも
息子の車は車高が高いので
雪道を毎日出勤できてるんだから大丈夫と・・



幅は車の幅は空けても
深さは3.40センチの雪を残したまま・・
車のタイヤで踏みしめてくれれば良いと・・・


安易に考えていたのが大間違いの元でした・・・!


息子がやってきて・・うちの玄関先へ
車道からバックで入ろうとしましたの・・・


車道の雪は馬の背中のように
圧雪した雪でクネクネ形を変えているし・・



車道からうちの駐車場へ入るには
なめらかな坂になっています・・


息子が乗ってきた車を

バックで入れようとしましたら・・・

 

 

わずかな坂でタイヤがガブッて空回りし
車道半分に車の頭を出したまま・・・

 


息子の車は

身動きできない状態になりました・・


息子は車から降りてタイヤの周囲の雪を
丁寧に雪掻きをして・・


再度アクセルをふかすのですが全く動きません・・


するとうちの前の通りを歩いていた
背中にリュックを背負った若い女性二人と・・・


軽自動車で息子のすぐ後を通った若い男の子二人が
車を止めて走ってきて・・・


それぞれ四人がスコップを片手に
息子の車の周辺の雪を掻きどけて・・



女性二人と男性二人が車の後ろから
力一杯押してくださいました・・・


ガブッていたのがやっと前進して
道路に出られたのでもう大丈夫だろうと・・


「皆さんどうもありがとうございました。」
とわたしが頭を下げると・・


若い女性の一人が
「お母さんまだ終わっていませんよ・・
ちゃんと車が駐車場へ入るのを見届けるまでは
私たちは戻れません・・?」



と言われるじゃありませんか・・?
これでOkじゃないの・・?
まだ延長戦が待ってるの・・・?


息子は車道でまっすぐ車の体勢を立て直し
そのままっすぐにうちの駐車場へと
もう一度バックを試みましたわ・・


だけど・・・失敗!

 

 

かなり雪を掻いたのに・・・
案の定また同じ場所で
タイヤがガブッて動かなくなりました・・


若い男の子の一人が
「段ボールか毛布か
タイヤの下に敷くものはありませんか?」


とわたしに言われ・・
そんな急に言われたって~・・
すぐ思いつかず・・・



生協が来たときに車からおろした品物を載せる
ナイロンのカーペットがありましたので・・
それを使って貰えばいいと差し出しましたわ・・


男の子がそれをスリップしてるタイヤの下に
敷き詰めまして息子が乗った車を再び
うしろから全員で押してくれましたが・・・


ナイロンのカーペットは真っ黒焦げに
タイヤの部分が摩擦で焦げてしまっても
車はビクともせず・・・


男三人でああだこうだと議論を交わし・・
今度は車道の馬の背中の雪をきれいに除雪し・・



そこまでまっすぐに車を押し出して・・
その車の角度を変えて斜めにバックをして・・・


先ほどガブッた車の轍を踏まないようにして
駐車場の奥まで入ることに成功しました・・・



慌ただしく雪が降る中を全然見ず知らずの
若い男性二人と女性二人に助けられて・・


無事車がガブリから脱出でき・・・
おかげさまで息子は離れの屋根の雪下ろしも
滞りなく終了することが出来ました・・・


「御迷惑おかけしまして申しわけございませんでした。
本当に助かりました。ありがとうございました・・」


と一人一人に深く頭を下げて・・
帰って頂きましたが・・・


今思うと・・お名前も住所も聞かず
ご無礼してしまったことが悔やまれ・・・


せめてそれが解っていれば
後でビールやお菓子箱でも持って
ご自宅まで御礼に伺えたのにと・・・


その場でとっさの機転が利かなかった我が身が
本当に悔しく情け無く思てなりません・・・・




「全然気にしないでください!
困ったときはお互いさまですから・・」


そう言って清々しい笑顔で立ち去った


通りすがりの若い男女四人に・・・
心から感謝申し上げます・・・

 


本当にありがとうございました・・・・