わたしが結婚してから故郷を後にしても
年子の妹が近くで起きた近況を2.3日おきぐらいに
電話で知らせてくれる・・・

それで故郷の友だちづきあいも自然と交流は
昔のまま続いて私の両親が亡くなっても
友達が集まってくれるし・・・

わたしもまた友達のご両親が亡くなっても
年子の妹に代わりに参列して貰い
ご香典が渡せて

どこにいても小さな山村で育った私たちは
兄妹同様で親しみやすく・・・
元の友達の良さをしみじみありがたいと感謝している・・

でもこんな場合はどうしょうもない・・。

年子の妹が教えてくれたニュースは
中学校の2年の時私のクラスの同級生で

当時級長をしていたSクンが奥さんと
別居してると言う・・

当時はまだまだ物のなかった時代で
子どもだけはたくさんいた団塊の世代・・
 
小さな山村でもクラスは三組に分れ
教室はぎっしり一クラス約45名ずつ入れられ
後ろまできゅうきゅう詰めで・・

授業参観でも親が教室の窓から眺めないと
入れないような状態だった・・
 
子ども達は純朴でいじめたりいじめられたりする者はいなく
授業が終わるとまっすぐ家に帰り
家の手伝いを一生懸命やっていたように思う・・

そのときの級長がクラス一頭の良いSくんで
副級長にAクン(その後Aクンはその中学校の校長になった)と
わたしの合計三名が抜擢された・・
 

副級長のAクンだけは裕福で大学まで親は出したが・
級長のSクンとわたしは当時親はボンビーで
大学を断念し就職した・・

その当時のSクンとAクンとわたしは高校進学も同じ高校の
同じ科に入り私たち三人は仲よしだった・・・

男の子は二人とも頭が良くて先生やクラス員からの
信望も厚くどんなときも冷静沈着で
 
理路整然とした意見を述べ
わたしもこの二人から教えられる部分が
多かったように思う・・
 
その級長のSクンが何故・・・?
 
妹に探りを入れてみた・・
 
「別居って・・この年になると誰も皆一人で
自分だけの時間を自分の自由に過ごしたいと
 
ゆっくり趣味に没頭したり・・・
横から誰にも口を挟まれずに
過ごしたいと思うことがあるものよ・・

義妹も・・うちも・・あんたも・・4女クンも・・
旦那の身勝手に振り回されたくないと行って・・・
自分の時間を有意義に使いたいと・・

家庭内別居してるのは同じじゃない?

わたしのご近所の奥様方も
全員家庭内別居推進委員会派???よ!
あはは~」

と言うと・・
 
「そんなんじゃないわ・・
一度奥さんは北海道の実家へ戻られたけど

実家にはもはや自分の居場所がないと分って
再び実家を出て・・・
 
町に部屋を借りそこで暮らしてる・・
完全な家庭外別居よ・・

子どもさんが近くに住んでいるから
子どもさんとは連絡を取り合って仲良く暮らしているみたい・・

旦那さんとだけが上手くいかなくなったんやと思う・・」と言う・・

あの優しく静かなSクンが奥様と上手くいかなくなるなんて
信じられないけど・・・

Aクンの奥さんだってAクンの年老いた母親を
看るのがイヤだと言って

義妹に押しつけ息子さんと二人で
暮らしていた時期もあったというし・・

そう言うわたしだって・・
人のことを言えた義理じゃないけど・・・
 
どこかに問題があるのかしらねぇ・・
それとも負けず嫌いで頑固者なのかしら・・

団塊の世代がほかの世代の人と
旨くやっていけないのは・・・・

女はどうにか相手に合わせようと時々チクンと痛い
無視の手を使いながらも
やってるけど・・男にとっては無理なのかなぁ・・・

熟年離婚の意味を考えさせられた
年子の妹の一言でした・・