私の同級生にはそろそろ白内障の手術をする人も
現れてきて・・・


車の運転をしてると前の信号と
せめてその先の信号まで確認したいときがあるのに
目がかすむと不自由だとよく言っていた・・・


その友達が重い腰を上げてやっと1日入院して
白内障の手術を受けた・・・


「近眼だと白内障の手術をしてもスッキリハッキリ
とは無理かも知れないけど
今より十分よく見えるようになります。」


と医師から言われたそうだけど・・
それでも今までのうっすらボンヤリ症状が改善されて
きれいに見えるようになり・・


今まで気にしていなかった家の廊下の隅っこの
埃までが気になりだして・・・


毎日掃除しないと
落ち着かなくなったと言ってる・・・


その彼女がご主人の愚痴を一言・・
相手は同じ団塊の世代の同級生で

三人姉妹の中の一人息子さん・・


うちと同じく蝶よ花よ・・は女だったか?
男なら・・ハエよ蛾よ・・でもなかったか?


まぁそれに似た状態で育てられ
赤ん坊の頃泣くと
床にも置かずみんなが取り合いをして

抱いてあやし付けたお坊ちゃま育ち・・・


一人では自分が飲むお茶一つも沸かせない・・・

両親が亡くなり姉妹が亡くなると
頼れるのは嫁だけ・・・


その嫁が白内障の手術で
一晩家を空けるだけで大騒ぎ・・・


嫁の体のことを心配してくれるのかと思ったら
「わし・・きょうなん食べるんや?」
と言ったそう・・・

 

出掛ける前に留守中の食事の支度をし・・
と言ってもほとんど日帰りみたいなもんだけど・・
安静のため一晩だけの入院だったと言うけど・・・


翌日無事に退院してきた。

そのときばかりはご主人に運転を頼み
迎えに来て貰ったという・・・

 

だけど医師から
「しばらくは大事を取って重い物や過激な
農作業は慎むように。」言われ・・・


ご主人に「落ち着くまで重い物持てへんし
家事も少しは手伝ってくれない・・!」


と言うと
「包丁を持ち料理をするぐらいが重労働か!」

とご主人が開き直るので・・


そのほかにもすることが一杯あるのに
自分の事を少しもいたわってくれないと思って・・


「あんたには思いやりと言うものがないの~?」
と言ったら・・・


「その言葉そのままお前に返す!」
と言われたと笑っていた・・・


この年になると住んでる地域の回りの大半が
未亡人になっているそうで

 

「私ら未亡人になってはじめてわかるんやけど
旦那さんが生きてる内が花やで・・

大事にして旦那さん孝行してあげて。」と

 

回りの未亡人の奥様方に言われるそう・・・
 

「うちの元気に生きてる花・・・
みんなに無料貸し出ししたいほどや・・・」

とは友達の弁・・・


うちへ帰ったら友達のご主人とよく似た
全く動かないクローン人間が一人・・・

 

テレビの前に座っていた・・・