生きていれば順風満帆ばかりじゃない・・・
どんな人でも時として後悔する事がある・・

相手が生きていれば償いをすることが出来ても
すでに旅立って逝った人に対する後悔は・・・

永遠にその人の心から
忘れ去ることが出来ないものなのかしら・・・
 
働きながら入院中のご主人のお世話をしてた友の話・・

毎日症状はちっとも変わらないのに
わがままばかり言うご主人・・

朝晩病院へ顔を出し
夜洗濯物を持って帰り明くる朝にはまた乾いた洗濯物を
届けなければならない・・

ご主人が入院してからまだ1ヶ月しか経ってないというのに
友は身も心も疲れ切っていた・・
 
そんな毎日の繰り返しの中である日ご主人が
「今日は仕事を休んでずっと病院にいてほしい」と言った・・

「あなたの入院費を稼がねばならないのに無理言わないで!
今は仕事が忙しい時期だし休むと他の人に迷惑がかかるわ

どうしても今は休めない・・・
仕事帰りにまた病院へ寄るから・・・
 
あなたは歩けるのだし私が病院にいても
別にすることは何にもないじゃない・・・・」

と一方的に言って仕事に出かけたという・・

ところが程なくして病院から職場へ
ご主人が危篤という連絡が入った・・・

あれほど元気にしてた人が何故・・・?
頭が真っ白になってすぐさま病院へ・・・

到着したときには
すでにご主人は亡くなっていたと言う・・
享年59歳・・・
 
死にそうなほど苦しんでいて仕事を休んでくれと言うなら
可哀想でその通りにしてたかも知れないけど・・

元気そうで最後の最後までわがままを言い
憎まれ口を叩いていたご主人・・

こんなに早く逝くものと判っていたら
いくらでも仕事を休んで看病をしてたのに・・・

最後の言葉を無視して仕事に行った自分が悔やまれる・・
お父さんごめんなさい・・つれない嫁で堪忍して・・と

毎日仏壇で詫びてるという友・・・

心づもりがないまま人の死はある日突然やってくる・・
後悔がないように見送るのは難しい・・・

最後だと判っていればあんな無情な言葉を
相手に言わなければ良かったと・・・
思う人は彼女だけじゃないと思う・・・
 

皆様はこういう後悔はありませんか・・・・?