私たち夫婦はもうそんなに欲がなくなった・・

今の健康さえ続けば
それで十分だと思えるようになった・・・

私たちのこれから生きる人生は
おまけの人生だと思って
 
今まで尽くし足りなかった子どもや孫達の
踏み台になり支えてあげられたらと願っている・・・
 

子ども達が父や母に側にいてほしい時期を
二人で昼夜働き続け今の生活を築きあげてきたけれど・・

最近見る夢は子どもが幼い頃に義母に預けっぱなしで
授業参観や幼稚園の遠足や運動会にまで参加できず・・

申し訳なかったと思う夢ばかり・・・

働く現場は厳しく誰も休みが取れなかった時代・・・
決して私一人じゃなく働いてる仲間は皆同じだった・・・
 
子ども達より先に去って逝く者は・・・
本能的に少しずつその覚悟を
日々積み重ねていってるものかもしれない・・・

私は自分が全くの方向音痴なのに
子ども達は相棒に似て正常な方向感覚をしているので・・

車に乗ってどこかのイベントに連れて歩いても
二人が自分の興味ある別々の方向へ走り出しても・・

いつも自分を探して必ずちゃんと
戻ってきてくれるという安心感があった・・・
 

ところが最近の夢の中では
幼い頃の(下の子が1.2才の頃)二人の夢をよく見て

あるイベントで
いつものように二人の子どもは飼い犬を放したかのように
別々の方向へ走っていき・・・

時間が来ると娘はちゃんと戻って私の手を握ってるのに
息子がいつまで経っても戻ってこない夢・・・

だんだん日が暮れてくるし・・・
私が当時の娘に(当時3.4才ぐらい)
「時間がないから二人で手分けして探そう・・
私はこちらを探すからあんたはそちらを探して・・」と行って分れ・・
 
私は声の限りを尽くして長男の名前を呼び
暗闇をさまよってる夢である・・・

何故かそこは急な山道の片方は谷川であった・・・
そして気が付いた・・・

私ってまたアホなことやってしまった・・
三人とも遭難の恐れありだわ・・

あんな幼い娘にこんなに早く暗闇に成ると知らず
そっちの場所で弟を探してこいといった
私がいけなかった・・・

せめて娘だけでも離れずに二人で一緒になって
息子捜しをしていれば・・・
余計な心配ごとを二つも同時にする必要もなかったのに・・・

一人が二人ずつを探す羽目になってしまって・・・
大岡裁きの「三方一両損」じゃなくて・・・

「三方二人探し」だわ・・・
困ったもんだ~・・・・

読みが浅かった・・・
 
こんな急な山道をしかも暗闇の中を
谷川に添って二人の幼い子どもが
歩いているのだろうかと思うと余計に心配になって・・・

私はいつしか二人の子どもの名前を
声を枯らして呼び続けていた・・・
 
 
「もう私の所へは戻ってこなくて良いから・・・
私のことは大丈夫・・心配しないで・・・

今いる場所で動かないでそのままじっとしていて・・・
誰かに出会ったら住所氏名を言ってあなたたちだけは
おうちまで無事に届けてもらいなさい・・・」

と連絡したいのに・・・連絡手段は無し・・・

どうしょう・・・出かけるときには子どもなりとも
まさかの時に備えて携帯は必要だ・・・

それぞれに持たせておくべきだった・・・
今となっては後の祭り・・・

こんな場所へ連れてきたお母さんが悪かったわねぇ・・・
本当にごめんなさい・・・

なんとか別々の場所にいる二人が
無事でありますようにと祈りながら・・・
 
とたんに睡魔が襲ってきて夢から本寝に移行・・爆睡!
 
ああ~こんな夢の中までも相棒不在・・・
相棒のことは頭の片隅にもなかった・・・

単身赴任が長かったせいか我が半生に夫無し・・!
母子家庭だったような気がしないでもない・・・
 
こんな夢を見た後・・・相棒に
頂いてるカタログギフトの中から・・・

「あんたこの中で何かほしいものある?」
と聞いたら・・・

「うらな~んもないからおめ~のほしいもんを貰っとけ!」
と言うので・・・

「じゃこのカタログでM(娘の長女)の腕時計を選んでいい?」
と聞くとOk牧場!

普通なら電池寿命は2年で切れるのに
4年と書いてあったところが魅力だったし・・・

色も形も文句なし・・・
これなら今持ってる腕時計が壊れても十分間に合う・・・

幼い頃我が子達に世話が出来なかった償いを
今出来ることを孫達にさせて貰っています・・・
 
この年になると・・・
 
♪あすの生命(いのち)を 誰(だれ)か知る♪
 
今を二人で精一杯生きています・・・