あなた・・ずいぶん疲れてしまいましたね・・・

デイサービスやショートステイを利用していても
一人で母親の介護は大変です・・・

自分で何一つ出来ない母親の食事の世話から
衣類の着脱からおむつの交換まで・・・

昼夜も問わず繰り返されるお世話は
とてもしんどいものがあると思います・・・

本意じゃなくとも我慢に我慢を重ねた結果・・
疲れも伴って・・・
ついに言葉となって出てしまったんですね・・・・

「母ちゃんいつまで生きて
私に世話をさせるつもり!」

ついに介護の限界の修羅場・・・・・・
あなたは決してそれを望んではいなかったと思います・・

他の嫁いだ娘の旦那様にまで迷惑を掛けられないと
母親は介護役を旦那の亡くなったあなたにお願いした・・・

介護がやりやすいようにとあなたの家の改修工事や
電気製品を買いそろえてまでして・・・

毎月の生活費も母親持ちで・・・
あなたに金銭的な負担を掛けず
介護だけをお願いしたつもりだったと思います・・・

娘は他人に母親の愚痴を吐けても
母親は娘の仕打ちを絶対に他人に漏らさず
一人で耐えておられるのです・・・

母親はなりたくてそうなってるわけでありません・・・

災難とか病気はその家に訪れてくる
宿命のようなものだとしたら・・

本来ならば自分や子どもや孫の誰かが寝たっきりになったり
命を落とすような病気になってたかも知れないのを

母親がその厄を全部かぶってくださったと思えば・・・
母親のおかげで自分や子孫が元気で暮らせている・・・
と言う風に考えたら・・・

介護される側の人の辛い気持が理解できるはず・・・

歩けない動けないトイレに立てない・・・

排便の始末まで他人に頼らなければ出来ない
情けなさや哀しさをくみ取ってあげることが出来れば・・・

我が子のような気がして不憫でたまらず
もっと大切に母親のお世話が出来るのじゃないかしら・・

自分がいくら辛くても・・お世話をされてる人の苦しみや歯がゆさは
それ以上だと思います・・・

世話をしてもらうより世話が出来る身のありがたさに感謝し・・・
デイサービスや訪問介護をお願いしても・・・

その間にゆっくりあなたの体を休め・・・

最後まで97才の母親に寄り添ってあげていてほしいと願うのは
いけないことなのでしょうか・・・

それがきっと母親に対する最後の恩返しになると思います・・・

あなたにそれがわかってほしくて・・・
宛名のないお手紙を差し出す無礼な私をお許しください・・・


でもあなたの健康が一番ですからね・・・・

無理だったらしかたがありません・・・