わたしは自分からは滅多に電話しないたちであるが
年子の妹は5人姉妹(弟)の真ん中で

人一倍情けが深いと母からも太鼓判を押されてる
気配りの出来る子である・・・

実家や姉や妹たち・・おまけに
父と母の双方の従姉兄妹たちとも連絡を取り合って


安否を気遣いそれぞれの近況を
定期的に知らせてくれている・・・


「膝が痛いので大阪まで行けないわ」・・
と言ってからかなりの日が経ち・・

その後伯母さんの容態はいかがかしらと思いつつも
月初めに迫った競書の仕上げに徹夜が続き・・・


そのときは必死で膝の痛みも何も感じてる暇もなかった・・
4日にやっと競書を仕上げて投函したとたん・・・


年子の妹がその後の膝の様子を聞いてくれて
そのときになってやっと痛みと異常に気付いたけど・・・


それまであの痛みはどこへ消えていたのかしら・・・


わたしは何事も両立できないタイプで
一つのことに夢中になると他のことに頭が回らなくなる・・


きっと痛みも一緒だったんだわ・・
書の迫力に負けちゃっていたのかも知れない・・・


・・・と言うほどまともなものが書き上がった試しはない・・・




情報魔の妹に「その後伯母さんの容態はどうなん・・?」
と尋ねると・・・


「病院の先生がね・・あのときはもう2,3日の命だから
連れて帰ってくれと言われたそうなんよ・・・


でもね・・危ないから病院で診てもらってるのに
そんな重病人を家へ連れて帰ってどないできると思う・・・?


そんな殺生なこと言わんと最後までここでお願いします・・
と頼み込んだそうやわ・・


病院は最善を尽くしてくれて点滴を打ちまくって
小康状態が続いてるそうなんやて・・・


そしたら・・今度は世話をしてる人が1日入院させておくと
いくらかかるとお金の計算をし始めたそうなんよ・・・


もう100才を超えた伯母さんが病状が持ち直したばかりにいる
入院費のことが気になり始めたみたいね・・


まだ葬儀代もいるのに、すんなりあのとき逝ってくれてれば
こんな別の心配はしなくて済んだのに・・・
と言い始めたの・・」


かわいそうな伯母さん・・・


早く亡くなった伯父さんに代わり
苦労して7人の子を育て上げたのに・・・



それぞれの家庭の事情もあり
側からはなんとも言えないけど・・



老後は何があっても子どもに金銭面での負担は
掛けてはいけないと感じる今日この頃・・・


動ける間に惜しまれて亡くなることはこんなにも
難しいことなんだと・・・ふと思う・・・