娘の孫娘Kは娘の嫁ぎ先で一番好きなのが
いつも優しい言葉を掛けてくれて



大事にしてくれている
お隣のパパのおばあちゃんである。



毎日学校から帰ると
おばあちゃんが働いている会社が
自宅の近くにあるのでそこへ顔出して



おばあちゃんの働く様子を見たり
社長に頼まれると社長室や



トイレや会社の外回りの掃除をして
お小遣いを頂いてくる・・・



時々おばあちゃんがミスをして社長に叱られてると
幼い頃から我が孫のように可愛がってくれている社長にでも



「Kちゃんの大事なおばあちゃんをいじめるな~!」と
社長に大きな声で一喝する・・・



それまではおばあちゃんを叱る社長の後ろから
「やめろ~!」と膝折蹴りをしていたそうだが



さすがに小学校の5年生にもなってくると
おばあちゃん側にも叱られる原因があると理解して



少々の注意ぐらいされても仕方ないと思うように
なってきたらしい・・・・



だけど社長が同じことをいつまでもくどくどと繰り返す
のを聞いていると周りの雰囲気が良くないとKは気づく・・・



そういう時には「もういいだろう~いつまでもくどいよ!」
と社長に言う・・



でもKは力仕事ができるので会社の重い物を運ぶ仕事は
慣れていておばあちゃんよりも役に立つと
社長に褒められたりもしている・・



小学5年生で身長140センチなのにお米30キロ持ち上げられるK・・
うちのオジジよりもよっぽど間に合う・・・



Kはある日学校から帰って自分のバレーボールを持って
おばあちゃんの顔を会社へ覗きに行ってから



会社の外でバレーボールでひとり遊んでいたが
急にそのボールを会社の外壁に当てて
サーブやトスの練習をしだしたという・・・



すると中で仕事をしていた社長が出てきて
うるさいからやめなさいと注意したらしい・・・



はい・・と言いながらも
この壁を使って練習すると結構楽しいと

Kはそれからもしばらく続けたらしい・・



再び社長が逆上して出てきて



「社長の言う事を聞けなかったらKちゃんのおばあちゃんを
会社へ出入り禁止にする!」



とKを叱ったそう・・
Kは 一番痛いところをつかれて「ごめんなさい」と謝り
すぐにやめた・・・



私がこんなことをしたせいで大好きなおばあちゃんが
会社へ行けなくなってしまう・・・



私のせいだ・・・おばあちゃんが可愛そうだ・・
と反省したらしいが



社長のそのやり方が納得できなかったらしい・・
後ろを向いて会社へ入る社長に向かって



「悪いことをしたのはあたしなのに・・・
なんでそこでまたおばあちゃんに責任を負わせるの!



Kちゃんを会社へ出入り禁止にすればいいだろう~
おばあちゃんに当たるなんて話の筋が違う!」



と・・また社長に言ったらしい・・
社長はそれに答えず黙って会社へ入って行ったという・・・



Kはおばあちゃんがまた社長に叱られていないか気になって
そっと様子を見に行ったという・・・



そしてすぐに戻ってきた・・・



「社長トイレへ入ってなかなか出て来ないので
帰って来た・・」というK・・




おばあちゃんを大切に想うのなら
おばあちゃんに迷惑をかけちゃぁ行けないよ・・・



Kちゃん・・・・・