いつもはボ~としている息子の孫息子長男が
珍しく昨夜電話してきた・・・
「ば~ちゃん俺‥明日が試験日・・」
消え入りそうな泣きそうな声だった・・・
無理もない・・・新設の県立中学校の選抜試験の
志願者は546人に対し定員は90名である・・
雲をつかむような6・03倍という倍率である・・
・・・難しいね・・落ちてもしょうがないよ・・
と言いたいところをせっかく頑張ってきたんだから
「大丈夫よ・・落ち着いてやれば・・
あなたならきっと出来るわ・・・頑張ってね。
試験が終わったら遊びにおいで・・・」
と声を掛けるにとどまった・・
こりゃ大変そう・・
早速亡くなった義父母の仏壇を開けて
御飯とお花をお供えし・・「孫息子Kを見守ってやって下さい・・」
と手を合わせた・・
こんな時はどうすることも出来ない・・
小学校から受験の重ぐるしい雰囲気の中へ
放り込むのは可愛そうだけど・・・
自分がやってみると言ったんだから
最後まであきらめないで頑張ってほしいと・・・
ひたすら応援してきた・・・
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そしたら・・・夕方試験が終わったその足で・・
うちへやってきました。
今日はここでお泊りしていいかといって・・・・
向こうのご両親や親は試験の経過を
直接本人から聞きたかったはずなのに・・・
「お母さんはここへ来ていいと言ったの?」
と聞くと・・・
「ああそうだった・・俺お母ちゃんから
試験が終わったらすぐ電話するように言われてたけど忘れてた・・」
大丈夫なんかい・・・?
「で・・どうだった・・?」と聞くと
「今度の試験は最高に難しかった・・
落とすための試験だと俺直感した・・・」
といって私が持たせたサファイアの指輪を袋から出して
「もうこれ返しとく・・」と言って私に渡した・・・
発表の日まで持たなくてもいいのか・・・
発表を見るまでもなく出来が悪かったのか・・・
証人尋問しました・・・
自分からは話さない子なので・・・
理数科の学校だから・・・
「数学と理科は・・どうだった?」
「それは完璧!」
「作文は・・・?」
「それも完璧!」
「じゃあ何が出来なかったのよ・・?」
「国語と社会が1問ずつできなかった・・・」
あちゃ~~~!
今の子は500点満点で500点取れる子はザラである・・・
合格する90人が全部500点なら完敗!
だから早々と諦めてサファイアの指輪を返しに来たのか・・・
可哀想に・・・・・・
「でもまだ諦めるのは早いわ・・・
もしかして・・もしかしてだけど・・・
あんたのように・・みんながどこかで1問か2問
間違っていたら望みがあるっていうことじゃない・・・?
そういう考え方もできるんじゃない・・・?」
そう言うと泣きそうな顔だった孫息子に
急に笑顔が出てきました・・・・
母親より先にばあちゃんを思い出し
サファイアの指輪を返す口実でも・・・
お泊りに来てくれた孫息子に感謝・・・!
サッカーの練習に行っていた弟2男も合流し・・
その次男がまた孫娘Kに会いたいから呼んでということで
夕御飯が済んでからなのに孫娘Kが来ました・・
孫娘のパパがまた気を遣って来る道中で
カステラやアイスクリームや水ようかんを買って
おみやげに持ってきてくれました・・・
気を遣わなくてもいいのに・・
いつも細やかな気配りをしてくれる
優しく親切なパパには感謝です・・・・
夜中の12時半頃まで子供達の笑い声がひびき・・
試験から開放されて孫も祖父母も
今が一番ほっと寛げています・・・
結果はどうであれ神の御心のままに・・・・・・
(私・・仏教徒だった・・・ごめんねぇ)