♪ 頭が、空っぽで~♪


♪ナーンモ、  思い浮かばないときにゃ~♪



そうそう、私には、秘蔵の、


自動ネタ製造機が、ありましたんやわ。


あんまり大切にしまっておくと、


油切れをしたり、ほこりまみれになったりして、


使用不可能になっても困りますので、ちょこちょこ、


使わして貰おうおもてますんやわ。


でも、これだけの代物に、名無し言うのも気の毒でっしゃろ。


私が、ぴったりの、命名をしましてん。


その名も、自動ネタ製造機 「アンニャロウ」ですねん。


時々、私の元気が出る言葉「大丈夫、あなたならきっとやれる」


に続く、大事な掛け声「ファイト、ファイト、アンニャロウ!」


にかぶるときもありますが、そこのところは、愛嬌! 愛嬌!


今日、その「アンニャロウ」製造機をつれて、銀行へ


リフォーム代金の振り込みに行きましたの。


別に、私ひとりでも良かったんですけど、


何から何まで、私がやってしまうと、相棒の存在感を


まるで無視してるように見えまっしゃろ。


最後のところは、これだけの、金がかかるんやで。


パチンコで、うつつぬかしておらんと、


生活していくためには、こんな金も必要なんやで。


と言うことも、頭に入れてほしかったし、この金は


相棒名義の口座から引き出すんやで。


と言うことも、わかっててほしかったんどす。


私の金はってか?・・・・こんなとこでムザムザショーもない。


使ってたまりますかいな!


あくまで、相棒の、パチンコ代の、罰金として


相棒口座が妥当と、 私が決めてもたんやけど


悪いか!


相棒、せっかくのデビュー場面で、ウロウロ、ソワソワ


落ち着かない。


「小便したくなったんか?みっともない、番号札呼ぶまで


待っててんか?」


と言っても、あっち歩きこっち歩き・・・・相棒、おぬし


多動症やったんけ?


「振り込み用紙に、請求金額から、振り込み手数料を


引いた額書いておきなんか。それさえ渡せば、OKやで。


すぐ、帰れるわ。」


と言っても、


「うら、目が悪て見えん。(ついでに頭もかなり

いかれてまっせ!)


お前が書け!」


しばらくして、「2番でお待ちの大空さん、4番窓口へどうぞ。」


とマイクの呼び出しである。


相棒に、ついて、私も行くと、若い綺麗な、未婚の窓口譲に


相棒、またもや舞い上がり、本人確認の、


免許証だけ見せれば、いいものを、上がりに上がって


携帯を書いた名刺も渡そうとしたのか、そのとたん


足元へ、持っていた5,60枚の名刺をばら撒いた。




「バーカ!・・・・鼻の下、伸ばしっぱなしの天罰じゃ。」



「自分で、拾えって!ゆっくり時間をかけてな。」



心で呟き



にんまり微笑んでみていてやろうと思っていたのに、




「おい、みっともない、早く拾えって!お客さんに迷惑に


なるだろう!」



ちょっと、やめてんか~。


見てる人はわかるけど、見てない人は、私がやったと


勘違いするやんか。




「こんなとこで、融資でも受けるって言うなら名刺がいるけど


いったい、何考えて名刺ばらまくねん、あほちゃうか!」



と、相棒の耳元に、小声でささやいたら


相棒、用事も済まないのに


私を、銀行に置き去りにして、


自分だけ帰ってしまいましたの。



アンニャロウ!



この自動ネタ製造機、「アンニャロウ」は



私の意地にかけてでも、永久に使ったるぜよ!!