主人は、孫たちが来て5分も一緒にいると、あまりの騒がしさに

お手上げで

「うら、ストレスがたまるで、いっぺんパチンコに行ってくるわ。」

とよく出かける。孫たちも、いちいちうるさく小言ばかり言うおじじの事

をあまり好きでないらしく、「やったー! おじじ、頑張って勝ってきてね!

いってらっしゃーい!」と、上機嫌で送りだしてくれる。


娘までが、「お父さんこの調子じゃ会社でも、威張りこくって、

部下を叱り飛ばしているんじゃないの?嫌われ上司ナンバーワン

になってるよきっと。婚家のお父さんに言われたけど、

お母さんのようなしっかりした人が、何でまた、お父さんのような

変わり者と結婚したのか、 合点がいかんてさ。私もそう思うわ。」

と、娘にいわれる始末である。


「言われる通りです。来てくれないと死んでしまうと言うから

ボランティアで人命救助をしただけ・・・そう言っておいてよ。」と私。

娘は、「お父さんて最低!」と言いながらも、懲りずに週末には

必ず3人の子を連れてやって来て、帰りにはごっそり食料品や

生活日用品の買いだめを持って帰る。


「私も、今では昼間は好きな習い事を自由にやらせて貰っているんだし

子どもたちが来ても、好きなものを好きなだけ食べさせてあげられる。

これもお父さんのお陰やで。

あなたも、この子たちも、みんなお父さんの遺伝子が

受け継がれているんやよ。お父さんがいなかったら、あなたや

その孫にも、息子やその孫たちにも会えていない寂しい人生

だったかもしれないわ。

我儘で、不器用な表現しか出来ないお父さんの気持ちも

分かって上げてね。」


娘はだまって頷いた。


娘に責められる主人を、一応庇ってはみたけれど・・・・・・

普段と、対応が違っている自分。ちと おかしい。

明日は赤い雪が降るかも・・・・



しかし、未だに人命救助の表彰の知らせは届いてない・・・・・・