土曜日に眼科へ行った。お年寄りと子どもが多い。

中でもやっと歩けるような、母親というべきご老人を連れた

息子さん・・・(といっても、私ぐらいの年齢だろう)が、

看護士さんに「耳はいいのですが、目が見えにくいもんで、

白内障の目薬を貰いに来ました。特に変わったことは

ありませんが、認知症があります。」と言って、私のすぐあとに

受付をされていた。

視力の検査室に入ると前後してそのご老人も、息子さんに

連れられて入ってきて、私の横の検査用椅子に腰かけられた。

変わったところはほとんどない。

私の検査が始まると、ほどなくご老人の検査も始まった。

息子さんは、殆ど見えにくい状態だと言っている。


「xxxxさん、この字がみえますか?何に見えます?」

「トンボ」???

「じゃあこの字は?」・・・・・・「かえる」???

「じゃあ今度は字じゃなくて丸い図が描いてありますから、

どこが欠けているか上下左右で答えて下さい。」

「これはどうですか?欠けている場所を言ってください。」

「かけてる場所はXX眼科の丸椅子。」???

「じゃあ、私が誰だか分かりますか?」

「若くてべっぴんさんの看護婦さん。」

「はい、良く出来ました。」???


これで、視力の検査は、正常終了。

目薬を貰って帰られました。


あのご老人は一体全体、どこの回し者?

あれだけの才能がありながら、認知症ということで

先生にも見て貰えず、突き放すのはかわいそうだ。

まともに?答えているじゃない。

これから、まだまだ芽が伸びそうなのに、

息子さん、どうかその芽を摘み取らないであげて下さい!