面と向かっては、しっかりと御礼を述べたことはないが
私は実家の弟の嫁に、どんなに感謝していることか・・・
言葉では言い表せないぐらいその心根の優しさに深く
感謝している。
2年前、父を見送り、今度は続けて母の介護である。
姉と交代でたまに介護に行き、
母が気儘を言うと、「そんなこと言うと○○ちゃんが困る。
もう見るのいやと言われるで!」と私が言うと
母は「○○ちゃんの気性は、もう何十年も一緒にいれば
よう分かっている。あの子はそんな子やない。根が素直で
ほんまに優しい子や。息子が今までにしてくれた親孝行の中で
いちばん嬉しかったことは、あんないい嫁を見つけてくれたことや」
と、母は弟の嫁に全幅の信頼をよせている。
親子であれば、そうじゃない、とか、こうして、とか、短期間世話に
行っていても、言いたいことはその場で解決するが、
気の強い母の介護は、他人には並大抵ではないだろう。
近くにいれば毎日でも介護の一端を、と願っても
片道3時間かかる距離にいる私には、そうそう行けない。
弟の嫁の苦労を、目の当たりにしてきた姪と甥は
母親のするように、若いのにまるで当たり前のように
亡き父のおむつ交換をやっていてくれた。
姪は介護のためにヘルパーの資格までとった。
弟の嫁は、自分の生き様をわが子に見せ、
姪と甥はその後姿をしっかり受け継いでくれた。
この親にしてこの子有り
ただ感謝のみ。心から御礼申し上げます。