この言葉を聞くと、強欲な人のイメージが強いが

決してその意味だけではない事を伝えたい。

高校のとき、友達と、いずれ間に合うかもと軽い気持ちで

10日間の保育士の講習会に行った。その時、学科だけでなく

ピアノの試験があることがその場でわかり、大変びっくりした。

私はピアノが弾けない。習ったことがないのだ。

でも学科は全て合格したのに、ピアノが出来ないために

たかがピアノが弾けないために、ここであきらめたくない。

母が地元の小学校の校長をしていた兄(伯父)に頼んでくれて

夜7時から9時まで音楽室で学校のピアノのを借り、音楽の

先生からピアノの特訓を、半年間受けた。

爪先が割れ指先が血で染まってもやめるわけにいかない。

鍵盤も血で染まってきた。痛みで半泣き状態になり

ピアノの音符も読めないのに、半年で課題を弾きこなせる

ようになるなんて絶対無理、無理・・・・・・

でもここでやめたら、これからの人生が何もかも

中途半端になる。負けたくない・・・・・

姉がよく私のことを、「転んでもただで起きない女」と

言ったっけ。ど根性ガエルの意地を見てくれ・・・・・

半年でバイエル100番まで何とか弾けるようになった。

半年後、保育士のピアノの試験に臨み、お陰さまで合格した。

母や伯父、音符のことから手をとり足を取り特訓して

教えて下さった小学校の音楽の先生。

ピアノも買えない片田舎に住みながら、こんなに

タイミングよく人の助けの連携プレーに支えられ

ここまでこれたことの有難さ。

周りの人に感謝して、努力すれば必ず夢はかなう。