うちの母が、いつも口癖のように言ってる言葉のひとつに

「資格取得に、金を惜しむことなかれ」がある。

「自分たち(父と母)が元気な間は、どんなことがあっても

子どもたちを、守ってやることが出来るが、それにも限度がある。

これから先、地震や洪水や火事など、どんな災難が

待ち受けているか分からない。身ぐるみはがれて

裸一貫になった時、どうするか、考えてみなさい。」と言われ

「どうしたら助かるの・・どんな方法があるの・・」

子ども心に、何度も聞いた。

「それは、芸を身につけることや。芸は身を助ける」と母。

「いやだ!私は、盆踊りしか出来ない。学芸会も下手くそやし」

と、言うと「これだけは人に負けないと言う職をしっかりと

身につけることや。手っ取り早く言うと、資格をとることや。」

「資格さえあれば、家や着るものが、全部なくなっても

わが身に付けたものは、死ぬまで誰からも

盗られることがない。親が亡くなった時でも

ずっとおまえを守って助けてくれる。」と言うことで

年齢制限が解けるのを待って、「私を助けてね、守ってね」

と、片っ端から資格試験に挑戦し、この年になっても

やめられず、免許証、資格証明書の山の中で、

どれがどれだか訳も分からず、

「ちょっとそれ病気か」と主人にはなじられ、それでも出番を

待っているのですが・・・・・最近地震も、洪水もないし・・・・

主人もどうやら長生きしそうだし・・・・・・・・・・・・