うちの主人には下手物趣味、嗜好がある。
見ていてぞーっとするような、「豚足」や「牛、豚などの
タン」、「ホルモン」など。
さらに、子どもたちが
あの臭いを嗅ぐと死にたくなる。と言うような臭いの
「くさや」
肉は血のしたたるような生焼きで食べ
魚も、半焼きで、中身にまだ血がついたままで食べる。
お酒を飲むから、目や鼻、口の神経が、束ねてどこかへ
出張しているのかもしれない。
人種が一緒だとは、とても信じられない。
1ヶ月前、子どもたちが来ている時、寒いから
頂き物のふぐ鍋をしょう、と言うことになり
主人が鍋奉行だ。
出来上がって「おいしいぞ!熱いうちに早くみんなで
食べよう!」と声をかけるが誰も、忙しいふりして
鍋の回りに集まらない。
文句を言いながら、主人がひとり先に食べ
2階へ上がったあと
子どもの一人が「もう30分経ったかなあ。
ふぐの毒は30分で回るというから。親父が大丈夫
ならOKや!さあ、みんなで食べよう!」と声をかけた。
主人抜きで、その後ゆっくり、みんなでいただいた。
味付けもよく、とてもおいしかった。
誰も、体の具合が悪くならなかった。
主人は家族の命を守る大切な、お毒見役である。