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マターリして行ってね⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン

―第2章―



りんごを食べ終えた俺は、トイレに行きたくなってベッドからでた。


やっぱり脇腹やら太ももやら、


包帯でぐるぐる巻かれた箇所は体を動かすだけで痛かった。


そんな俺を心配して母さんが付き添おうとしてくれたが、


しずかが自分が付いていくと主張したため、


付添い人はしずかが務めてくれることになった。


兄思いの優しい妹である。




「ねーお兄ちゃん、勝手にどっか行ったりなんてしないよね?」


トイレへの道すがらしずかが聞いてきた。


「もちろんだよ。しずかに内緒でどっかに行くことなんてしないよ」


「良かった。」


しずかが安心したようにニコリと笑う。


「けどどうしてそんなこと聞くんだ?」


今度は俺が質問すると、しずかは、


「うんとね、昨日起きたらお兄ちゃんがいなくなってる夢を見て、


 それで怖くなって聞いたの。」


「そっか。」


今回のことでしずかにはものすごく心配をかけたんだな。


俺はしずかに


「そんな怖い夢見させてごめんな。」


と謝った。


この時心の中では、しずかの夢に少々驚いていたのだが、


夢のことはそれ以上詳しく聞かないでおいた。




トイレに着いて、俺は用をたした。


その最中ふと思ったのだが、


俺が5日も眠っていた間、トイレはどうしていたんだろう?


5日も我慢できるわけはないよな。


けど意識はないのにどうやってするんだ?


寝しょんべんか?


まさか、そんなわけないよな。


きっとあまり水分を取ってないからトイレに行かなくても大丈夫だったんだろう。


俺は自己を肯定できるように結論をだした。


おっと、こんな話はいらなかったな。


俺はくだらん思考を水と一緒に流してトイレを出た。




トイレから出た俺は、妹孝行をしようと二人で庭にでることにした。


しずかには心配かけてしまったからたっぷり遊んでやらないとな。


まあ遊ぶといっても今の状態じゃかけっこもできないが。



庭にでると、


そこにはたくさんの花が咲いていて、見ているだけで心が落ち着いた。


名前はわからないが黄色い花や赤い花が色鮮やかで、


その周りには蜜を吸おうと蝶や蜂が飛んでいる。


太陽はさんさんと輝いていて、


心地よい風が肌をかすめる。


あーこうしてのんびりするのはいいな。


ここにいたら傷もすぐに癒えてしまいそうだ。


リョーマたちのことが気になるが、自分の傷を癒さないことにはどうしようもない。


冷たいと思われるかもしれないが、俺は割りきって庭の自然を満喫した。




それからしばらくしずかと庭園内を散歩していると、


「お兄ちゃん、あそこで女の子が泣いてるよ!」


と言ってしずかが突然駆けていった。


見るとしずかと同い年くらいの女の子が一人で泣いている。


しずかが、


「ねーどうして泣いてるの?」


と聞くと、女の子が顔をあげこっちを見た。


目からは止め処なく涙がこぼれている。


俺は人差し指でその涙をふきとり、


「大丈夫?お兄ちゃんたちになんで泣いてるのか教えてくれる?」


と声をかけた。


女の子はそれでも泣き止まず答えることができなかったが、


少しずつわけを話してくれた。


話し始めてもすぐに泣いてしまいの繰り返しで時間はかかったが、


まとめるとこうである。


女の子には2つ年上のお兄ちゃんがいて、


お兄ちゃんは今この病院に入院している。


交通事故で足を怪我して手術を受けたようだ。


手術は無事成功し、お兄ちゃんは歩けるようになった。


だがお兄ちゃんは怖がって歩けないでいる。


そんなお兄ちゃんを見かねてこの子が、


「もう歩けるんだよ」と言うと、


お兄ちゃんに、


「歩けないものは歩けない」


と怒られ、それでこんなに泣いているようだ。


この話を聞いて俺にどうこうできるわけではないが、


目の前で泣いているしずかと同じくらいの女の子を放っておくこともできず、


俺は女の子と一緒にお兄ちゃんにもう一度説得に行くことになった。





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