ブンケイと牛若丸(10) | ウカの小説掲示板(仮)

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マターリして行ってね⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン

「・・・て!ねぇ、起きてってば!」


誰かが俺の体を揺さぶる。


この声は、えーっと、・・・誰だっけ。


ぼんやりとしか思い出せないな。


って言うか後頭部がズキンズキンする。


何でだっけ。


そうだ!俺は体育館で何かに後頭部を打たれたんだった。


あれからどれくらい経ったのだろう。


俺は気を失っていたのか?


目を閉じていても陽射しが眩しい。


もう朝なのか?

俺はゆっくりと目を開いた。


するとそこには、俺と同い年くらいのかわいい女の子がいた。


この子が俺を起こしてくれたのか。


けど見覚えのない顔だ。


「君はだれ?」


俺がボソリと尋ねると、


そのかわいい女の子は一瞬戸惑った。


が、すぐに楽しそうにケラケラ笑い始めた。


「なんで笑ってるの?」


俺は続けて質問したが、それが面白かったのか彼女は更に笑い出した。


やれやれ、笑いが止まるまで待つしかなさそうだ。


けど誰なのだろう。


制服から察するに若紫学園の生徒であることに間違いはない。


でも同い年にこれだけかわいい子がいれば知らないはずはない。


となると3年生か、それとも新入生だろうか。


などと考えていると、笑い疲れたのかようやく彼女が答えてくれた。


「頭を強く打ったせいで私のこと忘れてしまったの?しずかだよ!


 妹のしずかっ!」


「妹のしずか?俺の妹のしずかは小4だぞっ。」


しまった、またまた地雷を踏んだようだ。


彼女がヒーヒー笑い始めた。


「いつの話してるの?小4なんて7年も前の話じゃない(笑)」


7年も前?


俺は目を閉じ、大きく深呼吸をし心を落ち着かせた。


そしてもう一度目を開き、周囲を見渡した。



見慣れたベッドに見慣れた机。


壁には俺が写生したムラサキシキブの花の絵が飾ってある。


ここは俺の部屋だ。


そして目の前の女の子はしずか、俺の妹だ。


寝ぼけていたみたいだが、だんだん意識がハッキリしてきた。


今は2015年3月22日。


俺は23歳でひきこもりのNeet君。


7年も前の夢を見るなんて俺の脳もとうとう腐り始めたか。


「しずか、ごめん寝ぼけてたみたいだ。」


「もう、ベッドから落ちてるから心配したんだからねっ!


 それじゃあ私吹奏楽の練習行って来るけど頭痛くない?」


「大丈夫だ。行ってらっしゃい」


しずかは元気よくはーいと言って出かけていった。


それにしても、嫌にリアルな夢だったな。


あの後どうなったんだろう?


もう一度寝れば夢の続きを見れるかもしれないな。


と言うことで、Neetの俺はもう一度寝ることにした。



しばらく経って目を覚ました。


しかしやはり、夢の続きは見れなかった。


辺りはすっかり暗くなっていて、窓から吹き込んでくる風が冷たい。


「のど渇いたな」


俺は近くの自販機までジュースを買いに行くことにした。


その途中、朝見た夢のことをもう一度考えていた。


あの後俺はどうなったのか?


牛若丸やみんなは無事なのか?


俺は指を加えブツブツ考えていた。


考え出すと周りが見えなくなるのは俺の悪い癖だ。


それが行けなかったのだろう。


車に轢かれかけた。


ライトに気づき咄嗟に左に避けたので助かったが、


「バカヤロー!歩行者がいるんだから気をつけろ!」


俺は通り過ぎて言った車に対して吠えた。


まあ俺もボーっとしてたからな。


夢のこと考えても仕方ないのに何考えてんだろ。


でもあの夢何か変だぞ。


と言うかそもそも夢を夜まで覚えてるものなのか?


俺は奇妙な夢に取り付かれたまま家路に着いた。




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