萬斎inセルリアンタワーを拝見しました。

青山一丁目まで来て職場に眼鏡を忘れたのを思い出し、引き返して大慌て。大汗かきながらセルリアンタワー能楽堂へ。
国立能楽堂の方が趣があって好きかなぁ。


お話が上手な萬斎さんなので、たっぷりのトークがとても楽しい。

見所からの質問を受けて扇を使った型を見せて下さったので、扇大好きな私は釘付け。
先日、山中一馬さんがワークショップで見せて下さった月扇も!
流れで観るのも世界に浸れて良いけれど、このように型を取り出して詳しく見せて下さると、ひとつひとつの美しい型の集積でひとつの舞台が作られているのだな~と改めて理解出来ます。


また、50歳になられて狂言師を全うする覚悟が出来て不惑の思いだが、興味あることは体験せずにはいられないから、狂言一筋な万作さんとは違う在り方になるかもというようなお話をされていて、思うところがありました。

ちょうどこの日、職場でウィリアム・モリスに関するセミナーを受けたのですが、モリスが「のちの者へ渡す預かりものをしている。継承していくには、のちの者のパッションになるような仕事をしなくては。」みたいなことを言っていたそう。

狂言も、全く同じスタンスで一切違いの無い狂言師が続くだけでは継承されないのですよね、きっと。
ストイックにミリ単位で磨きあげていかれる万作さんの芸。多彩な世界のエッセンスを血肉とすることで狂言に還元していく萬斎さんの芸。
狂言師ごと様々なスタイルをとっていったとしても、狂言に昇華されてこそ継承されていくのではないかなぁと。
そして、誤った昇華にならないためにも、プログラミングの経験が大切なのかもなぁと。

徹底的に個性を抑えこまれる師匠からのプログラミングという下地がある前提で、継承する際には高度な個性が必要になるような。


大変なお仕事だなー!

凡人の私もそれなりに大変だけれども…。




「鬼瓦」石田幸雄、月崎晴夫

石田さん演じる主人が無邪気で可愛い…!
月崎さんの、主人に対して軽めな(言いたいことは臆することなくはっきり言う)太郎冠者も面白くて、それがあるからなおのこと主人の無邪気さが際立っていたよう。
因幡堂見物、楽しかった!
想像力を掻き立てられるというのは古典芸能ならでは。本当に楽しい。
最後なぜ笑い留めになったかがいまいち分からなかったから、復習しなくちゃ。


「三人片輪」野村萬斎、飯田豪、高野和憲、深田博治

これ…ゴールデンメンバーなのでは!
博打打ちの三人(萬斎さん、高野さん、深田さん)の息がピッタリで、仲良し三人が羽目を外して遊んでいるような賑やかな雰囲気に、男性の友人関係っていいな~と羨ましくなりました。
飯田さんの貫禄ある無表情な主人がまた博打打ち達と対照的で!メリハリ。
現代では不適切とされる言葉に始めはたしかに少し戸惑いましたが、そこはやはり狂言。観ていく内に温かみ、優しさある世界で気持ちよく笑えました。


年の瀬の12月を楽しく始めることが出来て嬉しいです。
大切に過ごしましょ。