伊予灘ものがたりが走り去ってからも、下灘駅はずっと観光客が押し寄せていました。
ホームの端には、ひまわり畑がありました。
ただ、黄色い花で満開の状態、ではありませんでした。
下灘駅は、本来なら無人の小さな駅です。
テレビ番組や旅行雑誌にも取り上げられる度に、その名所やその瞬間を見たいが為に、たくさんの人で押し寄せます。
ただ、列車ではなく、車で来る人のほうが、圧倒的に多かったのが、印象的でした。
真っ青な青空に映える入道雲。
太陽は、時間が経つに連れて、傾きはじめます。
水面に太陽の日差しが差す時、松山からの列車が到着しました。
太陽の高度がさらに低くなると、綺麗な夕焼け空が空一面に広がります。
そこへ列車が到着すると、太陽は列車の向こう側に被ってしまいました。
ただ、列車の車窓越しに見る夕陽も、また綺麗なものです。
伊予大洲方面の列車は、扉が閉まり、下灘駅を出発していきました。
列車が走り去ると、太陽はさらに低くなります。
太陽が、瀬戸内海の向こうへ沈んでいくと、駅のホームにも、灯りが灯ります。
そうして、19:38。松山行きの列車が到着。
松山に到達した私は、ここで特急に乗り換えて、伊予西条で降りました。
この日の宿は、伊予西条に取りました。