建築限界と車両限界 | なすの258号のブログ

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鉄道のことを中心に書こうと思います。



京都鉄道博物館には、こんな物が展示されています。
一瞬何だろう?と思うかもしれませんが、赤い枠は、建築限界を意味しています。
新しい路線を造るとき、線路脇に立てる電柱の位置や、ホームの高さや建物など、車両が通過するうえで、車両に接触しないようにしなければなりません。

内側にある青い枠は、車両限界を意味しています。
車両限界も、車両を造るうえで、周りの建物や建築物などに接触しないように、車両側にも工夫をしなければなりません。
ちなみに、枠の上に突き出ている部分は、パンタグラフの部分ですね。

この建築限界と車両限界は、全ての路線がこの大きさとは限りません。
地方の私鉄になると、線路のカーブの半径の大きさの関係で、車両も小柄な18m車や、銀座線のような16m車など。
場所によっては、JRの在来線と同じ20m車が走れる路線もあります。

地下鉄の建築限界や車両限界も、地上の鉄道路線とは異なります。


フル規格の新幹線だと、建築限界や車両限界も、JRの在来線のより大型になります。


ただ、在来線区間に乗り入れる山形新幹線や秋田新幹線は、フル規格の新幹線のように大型には出来ないので、車両は在来線規格で造っています。