さて専門の授業の初日。大きな教室に100人近い生徒が集まりました。コースの概要の説明が一通り終わったら、なんと自己紹介。partner(恋人以上婚約者未満と解釈しています)のことや家族のこと恋愛のこと何でも話して頂戴、でした。

 男性は数人程度なので女の世界。日本人で恋人の話題を出す人はいませんでしたが、イギリス人は年齢に関わらず出すわ、出すわ。印象に残っているのは、インターネットで知り合った男性と婚約したとか、離婚したとか、日本人ならそんな大勢のしかも初対面の人々の前で、又授業の自己紹介の席で絶対に言わない話が出るわ、出るわ。そういう話に対するリアクションも大きい。日本のお昼の奥様向け情報番組を見ている様でした。

 休憩時間に渡された紙には"Treasure Hant"と書かれています。宝探しというワクワクする響き。そこには

1) How many hairdressing salons are there?
2) Who lives in B215?
3) What are the names of the two residential buildings?
4) What are the opening times of the college library?
5) What is the name of the college nursery?

といって質問が14問書いてありました。100人近い人間がワーワーキャーキャー言いながら色んな人に聞いたりstudent diaryを見たりして一生懸命書き込みます。

 その後どうなったかというと何もありません。提出を求めらる事もなければ答え合わせもなし。学校の施設を知ってもらうのと時間潰しが目的だったようです。

 イギリスでの始めての学生生活。真面目一本の日本の授業しか知らなかった私には楽しむ余裕などなく負担に思ったことが、5ヶ月経った今となっては懐かしいです。