日本にいて仕事で通訳をする時は、英語の構文が頭に浮かんでそれを当てはめて文章を作る作業を無意識にしていました。例えば、「深すぎて掘れない」と聞けば頭の中にtoo~toが浮かび、It is too deep to dig.と構文に単語を当てはめて訳すという様に。

 イギリスに留学してからは、人が話すことを通訳したことはありません。だからなのかどうなのか構文に当てはめる作業をしたことは一度もありません。

 留学して4ヶ月になろうとしています。生まれて初めて日本語の構文が頭に浮かびました。日本語で文章を書いている時です。きちんとした文章を作文しようとし構文が浮かび、当てはめて考えていました。もう無意識にスラスラ出なくなってきたようです。日本人留学生とはよく話しますが、日本語会話としてはかなり限定された内容。きちんとした日本語を書こうとしても脳の引き出しの奥深くに入り込んでしまっていて、文章が出てきにくくなっているのですね。日本で常に日本語のシャワーを浴びていたらこんなことは起こらない。日本生まれの日本育ちだから日本語が無意識に出てくるのではなく、日本語間環境で反復練習しているから常にスラスラでてくるのですね。たったの4ヶ月でこの現象は驚きです。