むかし音楽を磁気テープにため込んで深夜ラベル貼りをするのが楽しかった。
ラジオから流れた曲を自分のお気に入りだけ録音してひとつの〝テープ〟に収めた。はじめて聴く曲から有名な曲、そのライブ音源とさまざまな音楽を〝何度〟も聴きたいとボクが感じることを基準に録音ボタンを押した。
だから、曲のタイトルはほぼ知らない。調べるのがひと苦労で、いまとはエライ違い!
深夜、冬の時期、コタツに下半身いっぱい突っ込んで紙と鉛筆、消しゴムはぜったい必要であと色鉛筆に辞典を用意する! そしてハサミと透明のビニールテープをテーブルに準備すると念入りに腰のあたりをコタツ布団で包み込む。
そして、安物のオーディオ機器だけどボクにはたいせつな〝相棒〟の電源を入れ、再生ボタンを押す! (テープデッキのヘッド汚れをその数時間まえに除去しておいた・・・たぶん)
音量は深夜でも気にせず大きめ! (音楽が開放されたド田舎だから!)
カンサスの『すべては風の中に』が最初に録音されている。
タイトルは〝たぶん〟でも気に入ればそのまま記入する。一曲目、字が汚いから何度も消しゴムで手直しを繰り返して、そのあいだ2曲目を聴く。(どうして少年の字ってあんなに汚いンだろう? 丁寧に書き直しても、それが命懸けのラブレターだったとしても汚い字は・・・どうしてなんだろう?)
そうやってひとつのテープが出来上がるのが1~2時間くらい。でもまだ序の口。まだコレクションとしての〝仕上げ〟が待っている!
簡単に見つかる!
ラベル貼りの必要もない!
〝名曲〟なのか戸惑うくらいアッサリ聴けるのでありがたみも薄い!
(人間の〝情操〟やら〝価値〟観に影響あるんじゃないかと奇妙な不安に陥るくらい・・・)
最近はレコード屋(CDショップ)に足を運ばない! 以前は街に出たらレコード店で必ず(用が無くても時間があれば)ひと通り〝お気に入り〟の音楽を見て回るのが習慣だった。たぶん散歩の犬が電信柱の臭いを嗅いでオシッコ掛けするようなものだ!
ボクがいつものように〝オシッコ〟してると、店内にひとりで来る女性が目に映る。
女性を最高に〝カっコイイ!〟とボクが思う瞬間が、レコード店にひとりで来るオンナだ! 薄暗い店内で何かを探している女性のところだけ、なにかしら空気の流れ方がちがう。その女性が棚のあいだをゆっくり移動すると、まるで風洞実験で気流をみる煙りが揺れるように彼女のまわりにある空気の流れがみえてしまう! そんな錯覚が見える。
・・・・・。
んン? ・・・どうやらあの頃のように朝が来てる。ということで、ここまで更新オハヨウござ!
おやすみジュリエット!
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