2012・2013年度 法政大学法学部 鈴木佑司ゼミナール -6ページ目

4月17日・・・ゼミ後に研修旅行会議を行いました。

内容は、ミャンマー班・バングラ班それぞれのテーマ発表続編です。

前回会議ではテーマの不透明性が指摘されたため、今回は不透明な点を改善して発表しました。


ミャンマー班

テーマ:15年後のミャンマーの展望

1.政治 ・軍事政権の成果と失敗

      ・民主化の意図

      ・現在の状況


2.経済 ・経済発展の失敗

      ・農業

      ・工業


3.対外政策 ・中国アメリカとの関係

         ・ASEAN

         ・日本

以上がミャンマー研修旅行のテーマ、そして論文構成(仮)です。

論点としては、軍事政権のこれまでと現在起きている民主化の動きにたいする評価、そしてミャンマーの民主化がどこに向かうのか(現在民主主義と言われている制度に近づくのか、ポーズでしかないのか)、歴史的転換期を迎えているミャンマーに対して他国は(とりわけ日本は)どのような関係を築くことができるのか、などがあげられます。

ミャンマーは現在まさに民主化移行の歴史的転換期にあり、これからの15年は大きな変化がみられることが考えられます。そこで、これまでのミャンマーの歴史(軍事政権や、国内国際問題について)を見直し、転換期である現在、そして今から15年の未来の考察をテーマとして掲げました。学習をすすめ、現地で活動することで、政治変動のダイナミズムを感じられます。




バングラ班

テーマ:バングラデシュから考える未来の展望(仮)

1.公的支援 ・日本がどのような支援を行っているか

         ・その他どのような支援を受け入れているか

         ・今後どうなっているか

2.民間支援 ・グラミン銀行

         ・NGO,NPO

         ・日本企業

3.終章 バングラデシュの現状と課題。世界情勢を踏まえてバングラの成長を考える


以上はバングラに関するテーマ(仮)です。

論点は、公的支援がどのように行われ役立っているのか、「自助努力」を促すグラミン銀行のような支援モデルがいかにして成功しているか、いまや国際的アクターであるNGOの活動の現状と今後の課題などがあげられました。


バングラデシュは「NGOの実験場」と言われるほどの貧困問題を抱えており、日本からの支援の多く、実は関係が深い国です。まさに貧困の中にある途上国を訪れることは、このゼミ研修旅行の本来意図したところであり、我々の生活からは考えられない途上国の現実というものを直に見て感じられます。



両案を発表しあい、複数意見交換をした後、最終的に旅行先はミャンマーに決定しました。

春休みの段階から、この2国以外にも様々な案を出してくれた皆さんには感謝します!!

ミャンマー行きが決定したということで、今後は全体でミャンマーについての情報収集を始めたいと思います。


希望としては、1度ちゃんとした講義のオファーを専門の方にして、ゼミ生みんなで学習会を開きたいです。実際の研修旅行まで時間はあるようでないので、さっそく研修旅行委員を中心に学習を進めていきたいと考えます。


それではみなさん頑張りましょう。


文責 瀬戸

4月12日木曜日、今日は国際文化会館が主催する「ミャンマーの民主化と変わる経済の行方 -日本とアジアへの影響を考える-」という講演会に参加しました。

講師は、JETRO・アジア経済研究所研究員の工藤年博さんです。


講義の詳しい内容は、今日配布された資料を人数分プリントして、また後日説明します。

報告構成は以下の通りです(配布された資料からの引用)。
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構成報告

1.国の概要
1) 13年後のベトナム化?
2)ヤンゴンとデルタ、マンダレーと中央乾燥地帯

2.民政移管と政治体制

3.改革路線とその背景

4.ミャンマーの外交:中国と米国の狭間で

5.動き出す経済
1).対外貿易の拡大:天然ガス輸出と国境貿易
2).エネルギー開発への外国投資
3).生産拠点
4).インド洋へのアクセス

6.経済成長の機会と挑戦
1).資源の呪い
2).中国の台頭
3).経済統合

7.日本の対ミャンマー政策

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また講義を行なった後に、参加者からの質疑応答の時間がありました。
多くの質問がありましたが、研修論文に関連がある質問だけをあげときます。
また急いで書き取ったため、要約しています。

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Q.ミャンマーの経済、特に海外企業が進出してくための民主化の動向はどうなっているのか?
A.まだ法律が追いついていないのが現状。二重為替問題格差は、解消し始めているので、経済の面でも民主化へと進んでいる。しかし88年に作った法律も悪いものではなかったが、運営がうまく出来てなかったのがいけなかった。なので作った法律をちゃんと守っていくのが今後のミャンマー政府の課題。


Q.今後のスーチーさんの安全は大丈夫なのか?「アラブの春」のようなことが起こる可能性はあるのか?
A.スーチーさんの安全は大丈夫。現政権において暗殺といったものを行ないながら政治を行なっていこうと思っているものはいない。またアラブの春といった大衆改革は今のところ考えられないが、スーチーさんの動き次第ではないとも言えない。しかし後発国にとって、そういった大衆運動はどこでも可能性がある。

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また工藤さんから直接お話を伺って、工藤さんが編著した本を紹介してもらいました。





講義に参加した感想としては、短い時間の中で政治・外交・経済と幅広く取り上げていて、なおかつどの分野においても端的に説明されていたので、とても分かりやすく有意義な時間を過ごせました。

またこういった講演会に積極的に参加して、ゼミの活動、学習範囲を自ら広げていくとともに、論文に必要な知識と考察力をゼミ生みんなで培っていきたいです。


文責:山下













ミャンマー政治の実像―軍政23年の功罪と新政権のゆくえ (アジ研選書)/著者不明

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4月10日火曜日、今年度初回のゼミでした。

今回は、今年度のゼミの流れを先生にお話していただきました。
ゼミの大きな柱としては4点あります。



1:文献
今年度は未来学をテーマとしています。
未来学とは、これまでの歴史を知ることで未来を予測する力を養い、次の時代にどう影響するかを考える学問のことです。
昨年は15~20年単位の未来予測をしましたが、今年は100年という大きなスケールで学びます。
前期に扱う文献は2冊です。
  『THE NEXT 100 YEARS/George Friedman,2011』
  『A Brief HIstory of the Future/Jacques Attali,2008』
これらの文献は、5人程度の少人数で深く読んでいくためのサブゼミも行ないます。
夏休みの夏合宿でも文献を読み進めます。


2:ゼミ論(個人研究)
後期は各自が設定したテーマで論文を書きます。
ゼミの時間には、自分の論文の経過を発表し、他のゼミ生から様々な指摘やアドバイスを受けます。
ゼミ論は、自分の興味・関心のある事柄の知識を深めるだけでなく、違う意見を持つ人にも納得してもらえる文章を書く力を養います。
また、考えていることを文章にする練習にもなります。
冬休みの冬合宿で最終的な発表を行ないます。


3:研修旅行
企画を立てるところから全てゼミ生自身で設計し、交渉します。
以前は1日1ドル以上のホテルに泊まってはいけないという決まりがありました。(いまはさすがにないです)
研修旅行は、先進国の人間が途上国の環境で生きていけないとリーダーシップを発揮できないため、地面を這うという経験をしてほしいという先生のお考えから始まりました。
世界に身を置くことで、世界を知り、自分も知る、とても良い経験となります。


4:レセプションパーティー
元をたどると、東京大学の教授であった日高孝次氏が、自宅で若い男女同士の社交パーティー(日高パーティー)に先生が参加されたことが始まりです。
始めは4年生の就職活動のために行なっていた、社交術を身につける場です。
文化的な雰囲気を自分なりに演出する練習をする機会になります。



これらの行事を経験できるゼミという機会を、豊かな実りあるものにするかどうかは全て自分次第です。
これからの1年間、がんばりましょー(*^▽^*)



文責:林