5月15日火曜日の授業後記です。
扱った範囲は、p.6 15行目「But in the end~」~p.8 6行目「an explosive situation.」です。
今回の授業で学んだ中で、トルコのEU加盟の是非についてまとめました。
トルコは現在、EU(European Union/欧州連合)の28ヶ国目の加盟国として申請中です。
しかし、トルコがEUに加盟する上で様々な問題があります。その中でも主要な3点を挙げます。
1:宗教の違いとそれに基づく考え方の相違
EUは、人間の尊厳・自由・民主主義・平等・法の支配・少数民族に属する人々の権利まで含む人権の尊重といった価値観の上に成り立っています。
トルコにおいては様々な宗教がありますが、イスラム教が主要な勢力と言えます。
現在の欧州で、イスラム教はキリスト教に次ぐ第2の宗教です。トルコのEU加盟は、二つの大きな勢力である互いのアイデンティティを理解しあうことによって、宗教的・文化的相違を調和させることができるます。
しかし、イスラム社会と民主主義が両立できるのかが問題視されています。フランスをはじめとする自由主義国家には、宗教上様々な制約があるイスラム教国家を受け入れることに、否定的な意見もあるようです。
2:人口や国土において大国
国連の予測によると、トルコの人口は2050年までに約1億人に達し、EUに加盟した場合に最大になると予測されています。これに対し、現在のEU加盟国で最も人口の多いドイツは、7900万と想定されています。
このように、トルコがEUに加盟することになると、たちまちEU最大の人口を持つ国になります。つまり、EU議会で最も多くの議員を選出する可能性があるということです。EU理事会の多数決においても、人口数を考慮される場合、ドイツやイギリスやフランス、イタリアに並んだ持票数を与えられると考えられます。
3:経済力の弱さに伴う大量の移民
トルコ国民の平均所得は、EU加盟国民平均の13%に過ぎず、物価水準を考慮した購買力も23%に過ぎないとされています。
また、トルコの主要産業である農業は競争力に劣り、EU加盟が実現した場合、EUの農業支援費用が膨らむことでEUへ大きな負担となると考えられます。
EU加盟国間で国境が開かれることで、豊かな生活を求めて大量のトルコ人がヨーロッパ中に移民することが予測されます。ある分析では、その数は400万にも上ると言われています。
調べてみると、上記以外にもたくさんの問題が挙がっていて、とても興味深いテーマでした。
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次回からはサブゼミでの発表が始まります!
前もってサブゼミごとにしっかり準備しておきましょう(^-^)/
【参考】
『トルコのEU加盟問題』http://eu-info.jp/law/en6.html#1
『トルコのEU加盟に関するQ&A』http://www.deljpn.ec.europa.eu/home/news_jp_newsobj1389.php
文責:林