こんにちは。
たずねてくださってありがとうございます。
兎野喫茶店(架空)店主のワタシが
こだわりの珈琲を淹れながら、
その香りの向こうに見える日々の風景や気づきを
ひとり言としてつぶやいております。
今日は、ASD(自閉症スペクトラム症)についての話題です。
テーマは「環境づくり」
ワタシは、自閉症スペクトラム症(以下ASDと表記していきます)
という特性をもっています。
ASDがメインで、ほかの特性も混ざっている混合型です。
検査の結果、
いくつかの苦手領域のなかに
「聴覚情報を処理すること」が含まれていました。
耳で聞いたことを覚えられないのです。
いわゆる「ワーキングメモリー」といわれている能力ですね。
ワタシの場合、こんな感じ。
・聴覚情報が記憶に残りにくい
・記憶に残らないので理解できない
・運よく「音」として脳に残ったとしても、
「言語としての意味」へ変換し「内容を理解する」までに時間が必要。
・情報を選別できず、全ての音に反応して脳が疲労し、体調を崩す。
注:発達特性は一人一人様子が異なります。これはワタシ個人の事例です。
どうりで、小学生の時から学校の授業が分からなかったわけです。![]()
先生の説明が耳に残りにくいわけですもんね。![]()
(診断した先生の話によると、
「本人無意識のまま、オリジナルの方法を編み出し、何とか学習を切り抜けてきましたね。」とのこと。同時のワタシは、子どもなりに自力で困り感を切り抜けようと、覚え方をあれこれ工夫していらしいです。授業でのエピソードやASDをもちつつどんな学校生活をしていたかなども、今後書いていけたらと思います。)
さて、本題。
現在、ワタシの職場は喫茶店です。
ってことは、そう。オーダーを耳で聴きとらなければいけないのです。💦
聴覚情報への苦手感は、入店直後のホール担当の頃から気づきました。
他のスタッフは、お客さんの注文を覚えてカウンターまで戻って来る事が出来ます。
ワタシはできません。
絶対にその場でのメモが必須です。
数歩でカウンターに着くくらいの距離でも、
覚えていられないのです。
だから、必ず伝票を取りに戻り、注文をすぐ記入するようにしていました。
効率性には欠ける。でも間違わない方が大事。
お客さんに迷惑をかけてしまうもの。
しかーし、
仕事内容がキッチン担当に変わって、困り果てました。![]()
メモを取るシステムになっていないのです。![]()
創業以来50年間、
耳でオーダーを覚えて作業をするスタイルでやってきた店なのです。
ですので、
キッチン内に伝票を貼る場所はなく、
レストランなどで見かけるオーダークリッパーも使っていません。
参ったな…と正直思いました。![]()
クリッパーがうちの店にもあったらいいのに…と思いました。
(↑緊張からストレスになり、体調不良も起こしました。(笑))
でも、やらなきゃだな、とも思いました。
だって、ずっとそのやり方でやってきたのなら、そうしなきゃいけない。
・・・と“思い込んで”しまったワタシ。
(今思えば、そうしなきゃいけない なんてことはこれっぽっちもなかったのに。)
で、必死に頑張って聴覚情報だけでキッチン業務に向き合いました。
想像以上に脳疲労が大きく、
体調が悪化することが増えました。
家の介護事情が重なったこともあり、
体調がどんどん悪くなり、パニックが増えました。
過呼吸が出るようになりました。
日々の脳疲労が蓄積して、
この夏に倒れてしまいました。![]()
仕事も長く休んだり、時短勤務になったり。
周りの人やみんなに心配をかけてしまいました。![]()
ただ、今回倒れたことがきっかけで、
自分の仕事の環境は自分で整えなきゃ!と思えるようになったのです。
で、遂に作りました!
♪テッテレ~(ドラえもん風 (笑))
『オリジナルオーダークリッパー』![]()
(注:上記撮影は自宅の台所です)
ネットで調べたら在ることはある。自費で買える値段でもある。
ただ、壁に取り付けタイプだなぁ。
他のスタッフの作業の邪魔になる可能性もある。
であれば、持ち歩きできるような取り外しタイプの物を
自分で作っちゃえ!
とひらめいて、手作りしたのです。![]()
材料は全て100均にあるもの。
設計図があるわけではなく、
使えそうなものを適当に買い集め、
あれこれ組み合わせているうちに
理想の形にたどり着きました。(笑)
作っている最中が楽しかった~。![]()
既製品買うより安く済んだしね。
何より、自分専用なので使いやすいです。
実際に店で使ってみました。
すんごいラクです。脳が。予想以上の効果でした。![]()
メモするひと手間は必要だけど、
メモで従来の作業に支障がでるほどではないし、
たくさんの情報を聴き続けたり、
覚え続けたりしなくていいから、本当に脳がラク。
(脳がラクになったことに感動して姉にラインしたら、
「むしろ今までこれがなかったことがすごい💦」と。言われてみれば確かに(笑))
ワタシは視覚情報なら理解しやすいという特徴があるので
目の前にメモがあるのは、ワタシに合ったやり方です。
つまり、周りに合わせて無理する必要はないってことなんだなと。
自分の体調や特性に合う環境を望んでいいし、
自分で工夫したり環境をつくり出したりしていいんだ、と痛感しました。
自分を環境(システム)に合わせるのではなく、
環境の方を自分に合うものに変えたり、選んだりすれば、
特性があっても、
疲れやすさを減らしたり、体調を安定させたりして
居心地よく働いたり暮らしたりすることができるんじゃないか?
と思えた今回の出来事でした。![]()
