米国では街路樹がよく整備されています。ラスベガスは砂漠中にある町で、放っておいても植物が自然に生えません。全て人工的に植えられており、根元には必ずスプリンクラーがあります。
それを考えると、凄いコストがかかっています。アメリカ人はそれだけ景観にうるさいです。
アメリカ人が景観に気を遣うのは、そういうのが好きだということもありますが、景観が良い方が地価や不動産価格を高く保つことができ、家のリセールバリューを維持できることと、それによる治安維持も期待できるという、実利的な理由もあります。
景観の悪い家には自治会からクレームが来て、改善されないと罰金を取られます。
ただ米国全てがそうかと言うと、そうでもありません。治安の悪い地域では実際に景観が悪く、気を使われていません。それだけ景観の差が治安に直結しているということです。
しかしラスベガスでは近年は水不足が深刻化しており、公園以外の芝生撤去が進んでいます。これは撤去中の様子です。
撤去された後には、芝生ほど水を必要としない植物が代わりに植えられます。
芝生のスプリンクラーはバシャーっと散布されますが、植木や花のスプリンクラーはポタポタと染み出す形です。
乾燥しているので、スプリンクラーのないところには雑草などは一切生えません。凄い人工的というか、綺麗に整っていますが、不自然感があります。
日本ではだいたいどこにでも花が咲いていますし、植物園などもあり、花の鑑賞に困ることはありません。
ラスベガスでは、以前は花を見ることが難しかったです。10数年前に花が見たいというママをサボテン公園に連れて行きましたが、本当にサボテンが並んでいるだけでした。日本の植物園みたいなものを期待するとがっかりします。しかし最近は芝生の撤去が進み、花を見ることが増えてきました。
アパートの敷地内にも様々な花が咲いており、見ごろを迎えています。Google Mapのタイムライン機能で調べてみると、このアパートもつい3年前までは全面芝生だったようです。