ある日税務署から届いた手紙。子供たちのITIN(納税者番号)の有効期限が近く切れるそうです。
アメリカでは社会保険番号SSNがマイナンバーとなっており、確定申告にもSSNを使って個人を識別します。
しかし米国籍がない子供はSSNを取得できません。そこで代わりにITINを取得します。
10年前に税理士事務所でお金を払って手続きしてもらったITINですが、再び手続きしてもらわないといけないようです。
しかし税理士事務所はお休み。週2日の午前中しか営業していません。
年明けから4月までは確定申告シーズンで毎日営業してますが、今はシーズンオフなのです。
営業日に改めて出直し、申請書類を作ってもらいました。
申請書類にはパスポートのコピーを同封する必要があります。そのコピーは普通のコピーではダメで、ノータリー(公証人)にノータライズ(公証)してもらわないといけません。
…というと意味が分からないですよね。要するに、政府が認定した有資格者が、コピーが本物であるということを、署名して保証する、という一連の作業をノータライズと言うのです。
10年前にITINを取ったときはこの税理士事務所でノータライズしてもらったのですが、今は何かの事情でできなくなったようです。ちゃんと理由を聞いておけばよかったです。
結局税理士事務所からは申請できませんでした。代金は請求されませんでしたが、気持ちのチップを置いてきました。
それでも、E2ビザの扶養家族はR E2と書くことを知るなど、書類の書き方が色々と分かったことは収穫でした。
そして自分で郵送にて申請します。おっと、パスポートのコピーはどうするのか?
ダウンタウンにある税務署まで行けば、そこでパスポートを証明してもらえるそうです。しかし税務署には平日に予約を取って行かなければならず、仕事に支障が出ます。
そこでパスポートの原本を直接税務署に輸送することにしました。こうすればノータライズは不要です。このテクも税理士事務所の人に教わりました。
普通郵便で送ると紛失が怖いので、プライオリティメールで送ることにします。プライオリティメールは速達と訳せますが、エクスプレスよりは遅く、書留の代用品として使えます。
ちなみにレジスタードメールという本当の書留もありますが、これは猛烈に遅いそうです。
これは最初に税務署から届いたITIN更新の通知の手紙。これも同封しないといけません。
2人分申請するにあたり、封筒を1つにまとめることはゆるされず、1人ずつ別々の封筒に分けないといけません。
しかし通知の手紙は1通しかないので、片方にはコピーを入れておきました。こちらはノータライズ不要です。
申請書類を発送してから17日後にITINが届きました。無事に更新されていました。
またパスポートは別の封筒で返却されました。予想していましたけど、やっぱり普通郵便でしたね。