サイエンスプロジェクトで決勝進出、結果は… | 微事ログ・オルタナティブ

微事ログ・オルタナティブ

ラスベガスに住むプログラマー、パスカルの日常

サイエンスプロジェクトは家族総出で参加する小学校の宿題で、科学的な実験や調査をして、ディスプレイボードに結果をまとめるというものです。

昨年は勝手がわからず、適当に娘が理科の授業でやった実験を少し変更した程度のものを作ったのですが、他の家族たちの作品はなかなかに立派です。

Img_2753

Img_2754


これは昨年に同級生の家族が作った、家の外壁の色で電気代が変わるかどうかについての研究。左下のちっこいのは火山の模型。

Img_2759

これはフルーツに電極を刺して、種類ごとの電力を測定したもの。

サイエンスプロジェクトのネタを考えるのは大変です。他の親たちにとっても大変なようで、サイエンスプロジェクトのネタを集めたホームページがあります。しかも実験に必要な器具を注文できるようになってたりして、ちゃっかりしています。

我が家では進研ゼミの付録についてきた夏休み自由研究マニュアルに掲載されていた、ドライアイスを使った雪の結晶作りに挑戦しようとしていたのですが、どこの店でもドライアイスが手に入りません。

ドライアイス爆弾がLAの空港でさく裂したばかりの時期だったので運が悪かったです。いきなりしょっぱなから躓きました。

次はアクリル樹脂用接着剤を使った結晶作り。これもネットで検索して見つけた実験です。接着剤は二酸化メチレンが主成分でなければならないようです。

ホームセンターや手芸店を巡り接着剤を探してみると…アメリカの接着剤は、成分が明記されてないようです。期限が迫っているので、それっぽい接着剤を片っ端から購入。数うちゃ当たる作戦。

Img_1175

またもし結晶ができなかった場合のためのバックアップになるものがないか、学習教材店もチェック。

既製品の、あからさまにサイエンスプロジェクトのための実験キットが並んでいます。これを使ったら既製品だとバレバレのはずです。火山模型作成キットも売られていました。

Img_1191


さっそく家で実験してみると…。学習教材店で買った塩の結晶キットは早くも結晶ができ始めています。

Img_1195


一方接着剤に浸されたフェルトの木たちは…。全く変化なし。

Img_1205


塩は順調に育っています。

Img_1201


そしてフェルトの木は…。おっ、なんかちょっと結晶ができています。

実はこれも塩の結晶キットについてきた食塩水だったりして。実験が失敗した場合のバックアップです。接着剤の方は相変わらず変化なしです。

Img_1218

そして最終結果。奥が接着剤、手前が塩です。結晶ができたのは結局塩だけでした。

ま、接着剤で結晶ができると考えるほうが変だよな。娘がクラスの笑いものになるのではないかと心配になってきました。

Img_1230

ディスプレイボードも無事完成。

長女がサイエンスプロジェクトのディスプレイボードを学校へ持って行ってしばらくたったある日のこと。なんと4年生の部で3位に入賞しました。

…といってもクラスで5人しか作ってこなかったそうで。必ずやらないといけない物だと思って無理して頑張ったのに…。

Img_3388

学校で上位の3人はネバダ州立大学ラスベガス校UNLVのサイエンスフェアで行われる決勝戦に参加できます。ここにはラスベガス中の小学校から優れたディスプレイボードが集まります。

Img_3390

Img_3389


無事会場に設置されたディスプレイボード。

こんなところへ接着剤に浸されただけの結晶の作成に失敗したフェルトの木などというシュールなものを展示するというのは、ちょっと罪悪感のようなものを覚えます。

しかしここで問題が発生。入賞者の審査発表と表彰式が行われるサイエンスフェアは、ちょうど日本語補習校の卒業式兼終業式と日時が被っているのです。

しかも長女は今年皆勤賞。ま~どうせ我が家の作品が入賞することはないでしょう。サイエンスフェアはバックれです。

でももしかしたら入賞しているかも…と思い後日サイエンスフェアのホームページで結果を確認してみると、やっぱり選外でした。