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トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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渋谷の繁華街に「無償化」の叫び
1025日・水曜日】
 JR原宿駅に降りると小雨がぱらついていた。開場三〇分前、会場の代々木公園イベント広場野外ステージに「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を! 全国集会」との大きな看板が吊るされる頃には、雨足は強まるばかりだ。舞台の上から見ると、会場はビニール傘で埋められていった。fbを見ると、出張や旅行で東京に来た同胞が迷いながらも会場に向かっているとアップしていた。大阪府庁前での「火曜行動」や東京の文科省前での「金曜行動」にも他府県の同胞がたちより、一緒に声をあげることが珍しくない。

 集会を終え、デモ隊が公園を出る直前まで激しい雨は止まなかった。

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公園を出ると、いきなり繁華街だ。茨城をはじめとする北関東など「遠方組」が先頭に立つ。神奈川と東京の高校三年生らの第二グループに付く。街頭に出るなり、歩道から何人かが何やら怒鳴り散らしていたが、「適用せよ」や「中止せよ」との力強いシュプレヒコールで、かき消された。
大きな商業ビルが立ち並ぶ繁華街を車道に四列に並び、大声を張り上げて進む。とても気持ちがいい。
前を朝大の同級生の裵トンムが歩いている。背広にネクタイ、ズボンの裾がびしょ濡れだ。隣を歩く千葉ハッキョの金校長の声も大きい。後ろからは朝高生の力強いシュプレヒコール、元気をもらう。いつもなら隊列から離れ、歩道を行ったり来たりしながら写真を撮るのだが、この日はデモ隊の中にいて、怒りと憤り、戦い抜く気概を「体感」しながら隊列の中にいた。
長身の外国人がカメラを向ける。若者がスマホをかざす。支援するとか、共感するとかではないだろうが、それでも関心を持ってもらうことが大切だ。英語の横断幕、チラシがあればとも思った。とてもシュプレヒコールや横断幕だけでは「思い」を伝えられない。

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マルイやZARAのイルミネーションが煌々と灯る渋谷駅前の大きなスクランブル交差点に「私たちの要求」が響き渡る。
 最終地点に近づき、歩道橋に上って写真を撮った。長い隊列が延々と続いてた。

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 一・八キロ、渋谷の駅から少し離れた小さな公園が最終地点だ。「行こう白頭山へ」の曲が奏でられていた。渋谷の夜空に「白頭山」の力強い曲が響く。気分は爽快だ。その隣で少し体を屈めて歩いていた総連中央の許宗萬議長が拍手でデモ隊を出迎えていた。

 最後尾の日教組や労働組合、市民団体ののぼりを掲げたグループが公園に着いたのは、スタートから一時間三〇分を過ぎていた。高校無償化制度の即時適用を強く求めるこの日の集会の参加者は主催者発表で三千余人とのことだ。

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 帰途につきながらもなかなか興奮を鎮めることができなかった。
 「勝訴を確信して全校生を連れて裁判所に行ったが…」と東京朝高の慎校長、「いつまで…後輩たちには…」、「大好きなウリハッキョのために絶対に諦めない」と生徒・学生たち、「子どもたちの明るい未来のためにできることなら何でもする」とオモニたち。。「あきらめなければ必ず勝つ」とソウルから激励に訪れた孫さん、「教育の原点は朝鮮学校にある。朝鮮学校の灯を消してはならない」と全国のウリハッキョを訪問している長谷川さん。皆が演壇で熱く語っていた姿が思い浮かんだ。

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 翌二六日には、連合会館での朝鮮学園を支援する全国ネットワークの二〇一七年総会に参加した。ここでも前日の集会・デモでの健闘を称えあう姿があった。
 広島、東京、愛知、福岡、茨城、千葉、長野、山口、ソウルなどでの取り組みと、国連加盟国への働きかけなどが報告された。

午前一〇時から昼食休憩を挟んで四時半過ぎまで、配布された活動報告、資料などは四〇ページを越える分厚いものだった。各地で「無償化」排除反対と補助金復活など、朝鮮学校で学ぶ子どもたちへの支援の輪は着実に広まっている。

*加筆して11月刊行の『朝鮮学校のある風景』46号に載せます。